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ビール3社、公取委、日銀のAI見解
公取委がサッポロ・キリン・アサヒのビール事業会社を調査、日銀の内田氏はAIを規模をまだ測れない需要ショックと指摘、エービーシー・マートは上期の上振れ分だけを上方修正
マーケット
市場概況
東京株式市場は小安く推移し、10年物国債利回りはわずかに上昇した。
出典:日経、JPX、日銀、財務省(数値のみ、解説なし)
主要記事
ビール3社に公取委の調査

公取委、サッポロ・キリン・アサヒのビール事業会社を調査
サッポロ、キリン、アサヒは10月7日、それぞれ公正取引委員会の対応を開示した。サッポロは疑いを大手酒類メーカー4社による酒類の販売価格に関する不当な取引制限と説明しており、3社とも業績への影響は不明としている。
変更点: サッポロビールは、独占禁止法違反の疑いで公正取引委員会の立ち入り検査を受けたと発表した。疑いの内容は、大手酒類メーカー4社による酒類の販売価格に関する不当な取引制限としている。キリンホールディングスは、子会社のキリンビールが同日、捜索を受けたと発表した。アサヒグループホールディングスは、子会社のアサヒビールが強制調査を受けたと発表したが、通知には日付の記載がない。
注意点: 3社の通知から、公取委が3社のビール事業会社に対応したこと、独占禁止法違反の疑いであることは確認できる。違反があったことまでは確認できず、サッポロによる行為の説明は同社自身が述べた疑いの内容であり、認定ではない。キリンとアサヒの通知は、疑われている行為を説明していない。
なぜ重要か: 各社とも、現時点で業績への影響は不明であり、開示すべき事項が生じれば速やかに公表するとしている。3社とも、公取委に全面的に協力するとしている。
注目点: 調査に関する各社のさらなる開示と、公取委自身による発表。
注目記事
政策・マクロ動向

日銀・内田氏、AIはプラスの需要ショック 中立金利への影響は見極め難しい
内田真一副総裁は、AIはすでに景気と物価に上押し圧力をかけている一方、中立金利や失業率への影響は見極めにくいと述べた。
変更点: 10月5日にECONDAT 2026 Fall Meetingで講演した内田氏は、AIを「大きなプラスの需要ショック」と呼び、日銀の金融政策決定会合でも取り上げられるようになったと述べた。4つの経路を挙げた。需要、供給(生産性の向上と資本蓄積が中立金利(r*)に影響しうる)、金融環境(AI関連の株高が緩和方向に働く一方、AI関連企業の大規模な債券発行が長期金利を押し上げる)、そして労働である。発言は研究会議の冒頭あいさつで、政策金利には触れていない。
注意点: 内田氏は、方向性は理解できているが、程度や時期は分かっていないとし、「まだ明確な答えはない」と述べた。暫定的な見方として、まず需要が先行し、全体としては金融環境をより緩和的にしており、利益が伴わなければ調整リスクがあるという。r*や自然失業率(u*)への影響は「判断が難しい」とした。
なぜ重要か: 従来の統計はAI導入の速さに追いつかない可能性があり、代替データが役立つかもしれないと述べ、「期待している」と付け加えた。

個人情報保護委、データを大量保有する事業者に不要記録の消去を注意喚起 見直し後の安全対策例を先行提示
個人情報保護委、大量保有の事業者に不要記録の消去を注意喚起 見直し後の安全対策例を先行提示 個人情報保護委員会は、大量の個人データを保有する事業者に不要になった記録の消去を注意喚起するとともに、来年4月の確定を予定する、見直し後の技術的安全管理措置の例示を先行して示した。
変更点: 10月7日、同委員会は、広く利用されるサービスで業界内シェアが高い事業者、機微性の高いデータを保有する事業者、漏えいすれば個人に被害が及ぶ可能性が高いその他の事業者に注意喚起した。広く利用され大量の個人情報を扱うサービスが不正アクセスを受けた事案に接していると説明した。注意喚起は特定の企業名を挙げておらず、新たな罰則も発表していない。
詳細: 技術的安全管理措置の案は、アクセス制御から不正アクセスの検知まで5つの項目に分かれる。例示には、外部からのアクセス、管理者のアクセス、重要データへのアクセスに対する、フィッシング耐性のある方式を含む多要素認証、組織の基準を満たす端末からのみ個人データにアクセスできるようにすること、ログの定期的な分析、IDS/IPSやEDRなどの検知ツールが含まれる。同委員会は、従わなければ法違反と判断され得る「講じなければならない措置」と、企業がすべてを採用する必要はない例示とを区別している。
なぜ重要か: 第22条は、不要になった個人データを遅滞なく消去するよう事業者に求めており、同委員会は、消去しなかったことで一部の漏えいが深刻化したと述べた。見直し後の例示は、来年4月に予定される確定まで案のままである。
公取委・中小企業庁、価格転嫁の新研究会を開催 調査でルールの定着遅れ
公正取引委員会と中小企業庁は、両機関の調査でサプライチェーンの深い層ほど価格転嫁が進んでいないことが分かったとして、非公開の研究会を開く。議事要旨は速やかに公表する。
変更点: 10月7日、両機関は企業取引研究会を開催すると発表した。2024年12月の研究会報告書を受けたものである。議論の場であり、新たな強制力のあるルールではなく、公表資料は特定の企業に対する認定も行っていない。
なぜ今か: 中小企業庁の価格交渉促進月間フォローアップ調査と公取委の価格転嫁円滑化の取組に関する特別調査を挙げ、両機関は3点で課題が残るとしている。ルールの定着の遅れ、サプライチェーンの深い層ほど価格転嫁が進んでいないこと、個別の業界における阻害的な商慣習である。公表資料によると、物流特殊指定と支払告示は2027年4月に施行される。
注目点: 会合は非公開で、両機関は議事要旨を速やかに公表するとしている。初回の開催日は示されておらず、調達や取引先対応の担当部署が議論の方向性を最初に知るのは議事要旨になる。
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決算・業績予想

ツルハ、Welcia統合後初の中間期 売上高1兆2800億円 利益の伸びは売上高に届かず
ツルハの中間期(6カ月)の売上高は128.7%増の1兆2760億円。比較対象の前年同期はWelcia統合前に終わった期間だった。営業利益は92.6%増で、通期予想は据え置いた。
変更点: 2025年12月1日のWelcia Holdingsとの統合後、初の中間決算で、ツルハは2026年8月31日までの6カ月間の売上高が1兆2760億円だったと発表した。前年同期は統合前に終了しており、増収率は統合後のグループと統合前のグループを比べたものになる。営業利益は547億7000万円で92.6%増、親会社株主に帰属する中間純利益は302億5000万円で48.5%増だった。のれん償却額は123億4000万円で、前年同期は14億1000万円だった。
注意点: 営業活動によるキャッシュ・フローは170億2000万円の支出で、前年同期は471億円の収入だった。仕入債務の716億8000万円の減少が最大のマイナス要因だった。現金及び預金は606億9000万円減少し、公表資料はその一因として前期末が銀行休業日に当たったことを挙げている。自己資本比率は56.4%だった。
注目点: 通期予想は据え置き、売上高2兆5550億円、営業利益994億円、純利益415億円とした。純利益は前期比2.7%減である。ツルハは仕入部門の統合と共通システムの構築を進めており、半期報告書を2026年10月14日に提出する予定。

エービーシー・マート、通期予想を上期の上振れ分だけ上方修正 下期は据え置き
エービーシー・マートは営業利益予想を16億円引き上げて672億円としたが、下期の計画は据え置いた。消費マインドの低下の可能性と、11月に予定される国内の免税制度の変更を理由に挙げている。
変更点: 靴小売りの同社は、4月8日に公表した業績予想を10月7日に修正した。売上高の予想は4030億円で22億円の上積み、営業利益は656億円から672億円とした。引き上げは上期分のみで、経営陣は下期の計画を期初に定めたまま据え置いた。通期の配当予想は80円で変わらない。
注目の数字: 3〜8月の売上高は6.4%増の2023億円、営業利益は7.4%増の361億円だった。国内の既存店売上高は4.5%増で、エービーシー・マートは、円安を背景にインバウンド客向けの販売が好調だったとしている。海外売上高は10.8%増の587億円で、うち韓国は11.3%増の375億円だった。
なぜ重要か: 下期の計画は、国内既存店売上高が2.9%増になると想定している。経営陣は2つのリスクとして、物価上昇に伴う消費マインドの低下と、11月から国内の免税制度がリファウンド方式に変わることを挙げている。これらは1小売企業の前提であり、独立した消費データではない。
わらべや日洋、利益予想を下方修正 中東情勢で国内食品のコスト増、オハイオ工場は稼働中止
わらべや日洋ホールディングスは、2027年2月期の営業利益予想を77億円から60億円に引き下げた。包装材料とエネルギーのコストが上昇するためで、これとは別のオハイオ州の工場に関する損失で、純利益は35億円になる見通し。
変更点: コンビニエンスストア向けのおにぎり、弁当、サンドイッチを手がける同社は、営業利益予想を4月時点の77億円から60億円に引き下げた。前期実績の74億4000万円も下回る。中東情勢の長期化で、包装材料価格とエネルギーコストが想定を上回る見通しになったと説明している。17億円の引き下げ幅のうち、国内食品が15億5000万円、海外が1億2000万円、関連事業が3000万円を占める。
注意点: 上期はすでに予想を下回っていた。営業利益は25.0%減の39億7000万円で、予想の43億5000万円に届かなかった。売上高は1.0%増の1208億5000万円だった。同社は原材料費と人件費の上昇、札幌工場の稼働停止の影響を挙げている。
注目の数字: 純利益の予想は48億円から27.1%減の35億円になった。同社はこれを、事業面の圧迫に加え、オハイオ州コロンバスの新工場の稼働中止に伴う特別損失によるものとしており、決算説明資料は特別損失を7億円としている。同工場で予定していた生産はバージニア工場に移す。配当予想は1株当たり120円で変わらない。
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ディールと持ち株

CKDの銀行・保険会社株主が357万株を売り出し 会社は50億円の自社株買い枠を設定
金融機関の株主7社が、CKD株357万800株を10月19日から22日の間に決まる価格で売り出す。会社は最大130万株または50億円の自己株式取得を決定した。
変更点: 今回は既存株式の売り出しで、新株ではない。最大の売り手はSumitomo Mitsui Trust Bankで、100万株を売る。CKDは、ガバナンス強化が進む中で国内の株主が政策保有株式を見直していること、同社株を保有する金融機関を中心に協議し、売却への同意を得たことを説明している。株主基盤の拡大と多様化を図る考えだ。Daiwa SecuritiesとSMBC Nikko Securitiesが共同主幹事で、引受会社が全株を引き受ける。
注目の動き: 自己株式取得は、上限が130万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.94%)、50億円。CKDは、資本効率と株主還元、売り出しが同社株の需給に与える影響の緩和を理由に挙げている。取得は東京証券取引所で12月30日まで行い、一部または全部が取得されない可能性がある。
数字で見る: Daiwaは借り入れ株式最大53万5500株をオーバーアロットメントとして売り出す可能性があり、グリーンシューオプションは2026年11月20日まで。価格は、10月19日から22日のいずれかの日である売出価格等決定日の東証終値に0.90〜1.00を乗じて仮条件とし、その後、需要を踏まえて調整する。売り手のSumitomo Mitsuiの銀行1行は、受渡日から約180日間のロックアップに同意している。

オアシス、エン株の保有を15.63%に引き上げ 追加買いの余地を残す
オアシス・マネジメントのエン株の保有割合は、日々の市場買い付けで14.54%から15.63%に上昇した。提出書類によると、株価が割安とみれば5ポイント超買い増す計画だという。
変更点: 10月7日に提出された大量保有報告書の変更報告書によると、オアシスの保有株数は776万9539株で、2026年9月30日時点の発行済み株式4971万6000株に対する数字である。直近60日間の取引明細では、8月3日から9月30日まで市場内で連日買い付けており、1日当たり4万2000株から約6万株へと増やした。取得資金の総額は120億9000万円で、全額がファンドの資金であり、借り入れはない。
注目の動き: 報告書によると、オアシスはすでにエンに対し、上場廃止と資本政策の重要な変更について提案を行っている。今後12カ月間に行う予定の提案類型として、重要な財産の処分、代表取締役の解職、配当方針の変更などを挙げている。これらは法令上の類型であり、報告書はエンが何かに同意したとは記していない。
注目点: オアシスは、市場価格が割安と判断した場合に限り、保有割合を5ポイント超引き上げる計画だと説明している。価格、数量、時期は検討中で、9月30日から3カ月以内に実行する予定だが、その期間を超える可能性もあるとしている。
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