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公取委、サッポロ・キリン・アサヒのビール子会社に措置

サッポロ、キリン、アサヒが2026年10月7日に公取委の措置を開示。サッポロは大手酒類メーカー4社による販売価格をめぐる不当な取引制限の疑いと説明し、3社とも業績への影響は不明としている

搬入口に置かれたビールの樽と缶。無記入の証拠タグと値札が下がっており、酒類の価格をめぐる独禁法調査を表している

公正取引委員会は、サッポロビールと、キリンホールディングス(2503)およびアサヒグループホールディングス(2502)のビール子会社に対して措置を取った。2026年10月7日付の開示で明らかになった。サッポロビール(2501)とキリンは同日に立ち入り検査と捜索があったとしている。アサヒの開示には調査の日付の記載がない。疑われている行為を説明しているのはサッポロの開示だけだ。3社とも、業績への影響は現時点で不明としている。

サッポロの説明

サッポロビールは、独占禁止法違反の疑いで同日、公取委の立ち入り検査を受けたと発表した。疑いの内容は、大手酒類メーカー4社による、酒類の販売価格に関する不当な取引制限としている。

サッポロの開示は、他の3社の名前を挙げていない。同社は立ち入り検査を真摯に受け止め、公取委の調査に全面的に協力するとしている。

キリンとアサヒ

キリンホールディングスは、子会社のキリンビールが同日、独占禁止法違反の疑いで公取委の捜索を受けたと開示した。親会社として捜索を厳粛に受け止め、公取委の調査・要請に全面的に協力するとしている。

アサヒグループホールディングスは、子会社のアサヒビールが同法違反の疑いで公取委の強制調査を受けたとし、全面的に協力するとした。開示には調査がいつあったかの記載がない。

キリンとアサヒの開示は、疑われている行為の内容を説明していない。3社は事態を異なる言葉で表現しており、表では各社の表現をそのまま用いた。

各社が説明した公取委の措置
表現は各社の2026年10月7日付開示に基づく。疑われている行為を説明しているのはサッポロのみ。
開示企業名前が挙がった子会社・事業会社開示された措置記載された疑い
サッポロビールサッポロビール立ち入り検査大手メーカー4社による酒類の販売価格に関する不当な取引制限
キリンホールディングスキリンビール(子会社)捜索独占禁止法違反の疑い、詳細の記載なし
アサヒグループホールディングスアサヒビール(子会社)強制調査独占禁止法違反の疑い、詳細の記載なし

確認できること、できないこと

開示から確認できるのは、公取委が3社のビール事業会社に対して動いたことと、独占禁止法違反の疑いがあることだ。違反があったことは確認されていない。サッポロが説明した行為の内容は、疑いについての同社自身の説明であり、認定ではない。

各社とも、業績への影響は現時点で不明で、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとしている。金額を示した社はなく、公取委が何を押収または調査したのかを述べた社もない。

今後の注目点は、調査に関する各社の追加開示と、公取委自身の発表だ。キリンとアサヒの開示は、それぞれの子会社をサッポロの言う大手4社に結びつけてはいない。