日産化学(4021)は、中国江蘇省張家港市に半導体材料の製造・販売を行う完全子会社を設立した。同社は2026年10月7日付の発表文で明らかにした。
新会社の製造品目
同子会社はフォトレジスト用の下層反射防止材(BARC)と多層材料を製造・販売する。日産化学は、中国国内の供給基盤を強化するとともに、顧客に近接した供給体制を構築し、需要変動への迅速な対応と顧客サービスの向上を図るのが狙いとしている。
同社の説明によると、中国の半導体市場は成長が続いている。半導体需要の拡大や顧客のサプライチェーン安定化ニーズの高まりを背景に、半導体材料にはこれまで以上に安定した供給体制が求められているという。
資金と日程
同子会社の登録資本金は2億1000万元で、日産化学は約50億円としている。日産化学が100%出資する。同社の取締役会は2026年4月28日に設立を決議し、日産化学は張家港市政府と投資協議書を締結した。同子会社は9月1日に登記された。
登録資本金は拠出の約束であり、すでに支出した現金ではない。発表文によると、第1回の資本金8900万元(日産化学の換算で約21億円)を2026年10月15日に送金する予定。それ以降の払い込みの日程は示していない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 中国江蘇省張家港市 |
| 事業 | 半導体材料(BARC・多層材料)の製造・販売 |
| 登録資本金 | 2億1000万元(約50億円) |
| 出資比率 | 日産化学100% |
| 登記 | 2026年9月1日 |
| 第1回資本金の送金(予定) | 2026年10月15日に8900万元(約21億円) |
| 決算期 | 12月末日 |
設立は生産開始ではない
発表文に記されているのは会社の登記と資本金の送金予定で、生産開始の時期、工場の概要、生産能力の数値は示されていない。
同子会社は特定子会社に該当する。日産化学は、資本金額が自社の資本金額の10分の1以上に相当するためとしている。ただ、2027年3月期業績への影響は軽微とみており、今後適時開示が必要と判断した場合は速やかに開示するとしている。