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ハリマ化成グループ、NZの赤字パインケミカル工場から撤退

ハリマ化成グループはLAWTER (N.Z.)の生産を2027年6月30日に停止し、2028年5月に工場を閉鎖する。同子会社は3年連続で営業損失を計上し、同グループは約28億円の特別損失を見込む。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月7日2分で読めるハリマ化成グループ4410
化学工場内の蒸留塔とドラム缶、積み込み場へ運ばれるパレット

ハリマ化成グループ(4410)は2026年10月7日の取締役会で、ニュージーランドのパインケミカル事業を手がける子会社LAWTER (N.Z.) Limitedの事業から撤退することを決議した。約28億円の特別損失を見込む。概算の見積もりで、今後さらに精査するとしている。

撤退の理由

同子会社の所在地はマウントマウンガヌイ。テレピン誘導体(香料原料)、トール脂肪酸、トールロジンなどを製造販売している。ハリマ化成グループのパインケミカル事業の海外部門であるローターのオセアニア地区拠点だ。

同社は要因として、アジアなど輸出市場での価格競争の激化、ニュージーランドでの製造コストの高騰、原料調達の不安定化の3点を挙げる。過去数年間、経営改善策に取り組んだが十分な効果が得られず、今後も厳しい経営環境が続く見通しだという。業績回復は難しいと判断した。

ハリマ化成グループは同子会社に間接出資で97.68%を出資している。両社の間に人的関係や取引関係はないとしている。

3年連続の営業損失

売上高は約2000万米ドルで横ばいだったが、2025年12月期までの各期で営業損失を計上した。

LAWTER (N.Z.)の業績(12月期)
単位は百万米ドル。ハリマ化成グループの開示による。営業損失はマイナスで表示
年売上高営業損失
202319.9-6.3
202420.0-2.5
202520.9-3.9

2025年期末の同子会社の純資産は70万米ドル、総資産は3960万米ドル。資本金は2340万米ドル。

日程と費用

生産は2027年6月30日に停止する予定。その後、ハリマ化成グループの物流拠点として一時活用したうえで、2028年5月に工場を閉鎖する計画だ。いずれの日付も予定で、撤退自体も取締役会の決議であり、完了した事象ではない。

約28億円の特別損失の見積もりには、固定資産等の減損損失と事業撤退に伴う一時的費用が含まれる。2027年3月期第3四半期に計上する見込み。今後さらに影響を精査し、開示が必要な事項があれば発表するとしている。

同じ第3四半期には、2026年7月10日に開示したSunPine AB社株式の売却益約37億円も計上する予定。同社はこの売却益を別に示しており、撤退に伴う損失とは相殺していない。

臨時報告書には、同工場の従業員数や、生産停止後の生産・顧客への供給をどう扱うかは記載されていない。