オアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッドのエン(4849)株の保有割合は15.63%となり、前回報告の14.54%から上昇した。2026年10月7日に提出された大量保有報告書の変更報告書で分かった。前回の14.54%の保有分は、Tokyo Briefの前回の記事で取り上げた。
保有状況
ケイマン諸島のファンド運用会社であるオアシスは、報告義務発生日の2026年9月30日時点で、発行済み株式総数4971万6000株に対し776万9539株を保有する。提出者はオアシス1社で、共同保有者はいない。報告書は変更報告書No.8で、提出事由は株券等保有割合の1ポイント以上の増加としている。
直近60日間の取得状況によると、8月3日から9月30日まで市場内で連日買い付けた。1日当たりの数量は当初4万2000株(それぞれ発行済み株式総数の0.08%)で、8月19日から約4万8000株(0.10%)、9月8日から約6万株(0.12%)に増えた。報告書に単価の記載はない。
報告書は取得資金の総額を120億9000万円とし、全額がファンドの資金で、自己資金や借入金はないと記している。
実施中の提案と今後の提案予定
報告書は、オアシスが現在行っているとする事項と、今後行う可能性があるとする事項を区別している。エンに対し、すでに2分野の提案を行っていると記す。上場廃止と、資本政策に関する重要な変更で、後者には会社以外の者によるエン株の取得で、その者の議決権が過半数となるものを含む。
今後12カ月については、より多くの項目が挙がっている。オアシスは、重要な財産の処分、多額の借財、代表取締役の解職、特定の者の役員への選任、役員の構成(人数を含む)の重要な変更、事業の一部の譲渡・休止・廃止、配当方針の重要な変更について提案する予定だと説明している。この一覧には、上場廃止と資本政策の分野も再び入っている。
これらは法令上定められた提案の類型で、報告書はいずれについても条件を示していない。エンが何かに同意したとも記しておらず、取締役の解職を提案する予定があることは、解職が行われたことを意味しない。
条件付きの買い増し
オアシスは、純投資の一環として、市場内外の取引を通じて株券等保有割合を5ポイント超引き上げる予定としている。ただし、市場価格が割安と判断される水準にあり、その他の条件も適切と判断した場合にのみ行うという。
価格、数量、時期は、報告書の表現ではいずれも引き続き検討中だ。オアシスは9月30日から3カ月以内に実行する予定だが、この期間を超える可能性もあるとし、買い増しには当局への届出や承認が必要になる場合があるとしている。
