レゾナック・ホールディングス(4004)は、クラサスケミカルのスピンオフを完了した。クラサスケミカル株の現物配当は10月1日に効力が発生し、レゾナックは石油化学事業を営んでいた元完全子会社の株式の18.57%を保有する。9月の上場と予定されていた枠組みについては、Tokyo Briefの先の記事で報じた。10月1日の提出書類で最終的な数値が示された。
保有比率の内訳
クラサスケミカルの臨時報告書によると、レゾナックの議決権数はスピンオフ前の234万4154個(100.00%)から、スピンオフ後は43万5266個(18.57%)に変わった。レゾナックが保有していたクラサスケミカル株式のうち81.43%は、現物配当としてレゾナックの株主に分配された。クラサスケミカル株は9月29日に東証スタンダード市場で売買が始まり、スピンオフは10月1日に効力が発生したため、レゾナックはクラサスケミカルの親会社でなくなった。
レゾナックの変更報告書は、株数で数値を示している。同社は9月30日時点の株主名簿に記録された株主に、クラサスケミカル株式1億9088万8768株を処分した。発行済み株式2億3441万5443株のうち、4352万6675株を保有する。報告書の提出は、レゾナックの保有目的が変わり、保有割合が1ポイントを超えて低下したためだ。
レゾナックは、クラサスケミカルは連結子会社ではなくなったとしている。クラサスケミカルに重要な影響力を有しない見込みのため、持ち分法の適用対象外となる。提出書類によると、レゾナックはクラサスケミカルの独立性を確保しつつ、グリーントランジションとカーボンニュートラルの研究で一定の連携を続ける。
帳簿価額と税務上の係数
レゾナックは、分配した株式の帳簿価額を379億9000万円、1株当たり199円02銭と確定した。この金額は日本の会計基準に基づく個別財務諸表上の数値で、クラサスケミカルの取引価格や株式価値を示すものではないとしている。同額だけ利益剰余金が減る。レゾナックは8月に、総額を約377億9000万円と見積もっていた。
株主向けの税務上の分配資産割合は0.085で確定した。レゾナックが9月28日に開示した数値から変更はない。この割合は、スピンオフ後に保有するレゾナック株とクラサスケミカル株の税務上の取得価額を算出するための係数だ。レゾナックは9月30日時点の株主に対し、11月上旬ごろに通知を送る予定だ。
会計上の影響は未確定
レゾナックはIFRS第10号に従い、クラサスケミカルのセグメントに対する支配喪失の会計処理を行う。別の臨時報告書で、連結業績への影響は精査中で、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとした。発表資料には、連結除外に伴う損益額は示されていない。
