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NISSHA、通期赤字予想に USMののれん減損で

NISSHAの中間期売上高は予想を2.2%上回った。USMののれん減損で、予想18億円の営業黒字は45億円の赤字となり、通期は33億円の営業赤字を見込む。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年9月30日2分で読めるNISSHA7915
空のトレーがいくつかあるタッチセンサー用フィルムの生産ラインと、ゼロの線を下回る抽象的な棒グラフ

NISSHA(7915)の中間期の売上高は自社予想を上回ったものの、最終的に赤字となった。京都に本社を置く加飾フィルム、タッチセンサー、医療部品メーカーの同社は2026年9月30日、1〜6月の売上高が960億3000万円だったと発表した。5月の予想940億円を2.2%上回った。営業利益は18億円の予想に対し、45億円の赤字だった。Tokyo Briefは以前、NISSHAの半期報告書の期限を報じた。

予想を下回った項目

NISSHAは、利益が予想に届かなかった要因としてUSM HEALTHCARE MEDICAL DEVICES FACTORY JOINT STOCK COMPANYののれん減損損失を挙げている。この損失により、営業利益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する中間利益が予想を下回ったとしている。5月の予想に対する営業利益段階の不足額は63億円だった。税引前利益は予想の13億円の黒字に対し、48億1000万円の赤字だった。親会社の所有者に帰属する中間利益は予想の3億円の黒字に対し、54億7000万円の赤字だった。基本的1株当たり中間損失は115円44銭で、予想は6円33銭の利益だった。前年同期の営業利益は25億6000万円だった。

売上高が予想を上回ったのは、産業資材とメディカルで需要が堅調だったためと同社は説明している。

通期予想は赤字に転換

2026年12月期の通期予想の修正では、売上高を1.5%引き下げて1950億円とした。営業利益は予想の70億円の黒字から33億円の赤字に、親会社の所有者に帰属する利益は予想の32億円から62億円の赤字に転じる。前期の営業利益は40億4000万円、親会社の所有者に帰属する利益は10億円だった。

通期予想:5月公表の予想と修正後の比較
2026年12月期、連結。出所:NISSHAの2026年9月30日付お知らせ
項目前回予想修正予想
売上高¥198.0bn¥195.0bn
営業利益(損失)¥7.0bn-33億円
税引前利益(損失)¥5.7bn-44億円
親会社の所有者に帰属する利益(損失)¥3.2bn-62億円
基本的1株当たり利益(損失)¥67.49-¥130.68

売上高の引き下げには別の要因がある。NISSHAは、ディバイス事業のタブレット向けで下半期に見込んでいた需要の改善が見込めないとしている。利益面では、中間期に計上したのれん減損損失に加え、需要動向の影響や産業資材の加飾分野における生産関連費用が重なったと説明している。営業利益の103億円の引き下げを、これらの要因ごとには示していない。新予想は為替レートを1ドル=155円と想定しており、前回予想は150円だった。

お知らせが明らかにしていない点

お知らせは、減損損失そのものについては9月30日付の別の発表を参照するとしており、減損額は示していない。USMの会計上の問題についても触れていない。減損を損失の全てとみなすべきではない。会社は通期予想の引き下げ理由に、需要やコストの要因も挙げている。