カナデビア(7004)と日鉄エンジニアリングは、経営統合の検討を終了した。両社は9月29日のそれぞれの取締役会で、2026年2月5日に締結した経営統合に向けた検討の基本覚書を双方の合意により解約し、統合に関する協議を全て打ち切ることを決議した。
共同発表文は理由を一文で説明している。両社は業界トップの経営基盤と最先端の技術力を持つ企業グループを目指し、真摯な協議を重ねてきたとしている。そのうえで、経営統合の諸条件で合意を見いだすのは困難との認識に至ったという。どの条件が問題だったかは示していない。
日鉄エンジニアリングの親会社の日本製鉄(5401)は独自の発表文で、解約による連結業績への影響はないとした。カナデビアも自社の連結業績について同様だと説明した。
カナデビアは、2月5日付の臨時報告書の訂正報告書も提出した。この臨時報告書は、グループの財政状態、経営成績、キャッシュ・フローに著しい影響を与える事象が発生する見込みがあるとして提出していた。訂正報告書は、検討終了の決議を理由にこれを取り下げている。
カナデビアの次期中計、公表は2027年春頃に
カナデビアは、経営統合の検討を踏まえて新たな中期経営計画の公表を見合わせていたと説明している。今後はエネルギー政策や地政学的環境、協議の終了を踏まえて方向性と経営目標を改めて検討し、次期計画を2027年春頃に公表する予定という。
それまでの間は、前中期経営計画Forward 25の基本方針を継続し、海外事業と重点分野に資源を投入するとともに、グループガバナンスの強化を進める。同社によると、2026年6月末の受注残高は約2兆5000億円で、今年度の予想売上高の約4倍にあたる。
カナデビアは、公表時期に関する今回の発表について業績予想の修正は必要なく、今後開示すべき事項が生じれば速やかに開示するとしている。次の戦略面の焦点は2027年の計画だ。
