東証プライム上場の企業研修会社インソース(6200)が、業績予想を下方修正した理由について、投資家向けに自社の説明を示した。社長名の書簡で、高度なAIへの対応が早すぎ、営業人員の配置も誤ったとしている。
インソースは2026年9月24日、2026年9月期の通期業績予想を下方修正した。売上高は160億円から156億円へ、営業利益は63億8000万円から61億5000万円へ引き下げた。前年実績に対する成長は引き続き見込むが、当初計画には届かない。
需要が想定を下回った分野
社長は、大企業が全社員向けの生成AI基礎研修を大量に購入したが、この需要は当期中に一巡したと説明している。次の段階である高度なAI活用やAIエージェントはインソースの想定より普及が遅く、Excelなど基礎的な研修への需要は強いままだったという。
書簡は第4四半期の足かせとして3点を挙げる。大企業向け講師派遣案件の獲得低調、大型のDXサービス・階層別研修の成長鈍化、大企業を中心とした人財育成スマートパックの獲得・利用の鈍化だ。中堅・中小企業の需要は伸びた。営業人員を増やしたが、それに見合う利益増にはならなかったとも述べている。
来期に変わる点
インソースは顧客を従業員2000人以上、300〜1999人、299人以下に分ける。最大規模の顧客では、多数の営業担当者で案件を追う方式をやめ、複雑な案件にはコンテンツ開発の専門人材を前面に配置するとしている。中堅・中小企業は成長の重点とし、スマートパックを入口に1顧客当たりのサービス利用を増やす。
同社は、採用を厳格化し、LeafやAI BOATなどのサブスクリプションと複数年契約へ移し、低採算事業を縮小・撤退し、営業評価を営業利益とより強く連動させるという。2027年9月期に二桁の利益成長への回復を目指す。書簡は同期の数値目標を示していない。
これらは1社の1年間に関する経営陣自身の評価であり、AI研修市場全体を測る指標ではない。
