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トクヤマ、セメント国内販売事業を370億円で太平洋セメントに譲渡

トクヤマはセメント国内販売事業の譲渡で、約305億円の特別利益と約120億円の減損損失を別々に計上する見込み。通期予想への影響は精査中

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月1日2分で読めるトクヤマ4043
積み込み場にあるセメントのサイロとタンクローリーの横に、利益と損失を別々に計上することを示す2列の図を並べた画像

トクヤマ(4043)は2026年10月1日、セメント・固化材の国内販売事業の太平洋セメントへの譲渡を完了した。これに伴い、譲渡益として約305億円の特別利益と、減損損失として約120億円の特別損失をそれぞれ別に計上する見込み。

譲渡の対象

譲渡対象には、一部の連結子会社の株式も含まれる。トクヤマは同事業と子会社株式を簡易吸収分割により完全子会社に承継させ、その発行済株式の全てを太平洋セメントに譲渡した。計画は2026年3月25日に公表され、同年7月24日に経過が開示された。

トクヤマは現在、この会社の株式を保有しておらず、議決権所有割合は0.0%となった。発表資料によると、同社は株式譲渡完了後、同日付で社名を変更する。

会計上の損益は譲渡価格とは別

トクヤマは、開示済みの譲渡対価370億円を基礎に、連結上の簿価や関連費用などの要因を勘案したと説明している。その結果、約305億円の特別利益と約120億円の特別損失を、2027年3月期第3四半期の連結会計期間に計上する見込み。

2項目は別々に計上され、会社は差し引きの金額を示していない。発表資料は、どの資産で減損が生じるかには触れていない。

トクヤマは、損益の金額はいずれも現時点の見込額で、今後の決算手続きの進捗などにより変動する可能性があるとしている。通期の連結業績予想への影響は精査中で、修正が必要になれば速やかに公表するという。