サスメド(4263)は2026年6月1日に不眠障害用アプリMedcleの販売を開始した。中央社会保険医療協議会が5月に同アプリの保険収載を了承したのを受けたもので、9月29日に提出した2026年6月期の有価証券報告書で明らかになった。発売は事業年度末の1カ月前だったため、報告された数値の大半は発売前のものだ。
同期の事業収益は4億9720万円で、7.4%増だった。営業損失は3億3020万円に拡大し、前期は2億9950万円だった。純損失は3億8270万円となり、前期は2億9840万円だった。プロダクト事業の事業収益は3億4020万円で、このうち3億4000万円がマイルストーン収入だった。内訳は、杏林製薬から2億4000万円で、共同開発する耳鳴治療用アプリの検証的試験で最初の被験者が使用を開始した時点で受け取った。あすか製薬から1億円で、月経前症候群向けアプリの特定臨床研究で両社が期待した効果が示されたことによる。杏林製薬だけで事業収益の48.3%を占めた。
報告書には、アプリの売上高、処方件数、Medcleを利用する医療機関数の数値は記載されていない。一方、経営陣は同製品の重要な経営指標として、採用医療機関数と月間処方数を挙げている。
サスメドは8月26日、塩野義製薬と、保険収載時に支払われるマイルストーンを2億円とし、販売提携を終了することで合意した。これにより、同社は自社でアプリを販売する。同社は9月に2億円を受領しており、2027年6月期第1四半期に計上する見込みだ。契約終了が同期の業績に与える影響は軽微としている。
現金及び現金同等物は44億円から37億円に減少した。営業活動によるキャッシュ・フローは4億7450万円の支出だった。サスメドは全社資産の減損損失も6750万円計上した。研究開発は自己資金で賄うとしている。同社は自社のリスク情報の項で、競合製品の登場や保険点数の改定があれば、普及の速度や売上高が計画を下回る可能性があると警告している。
