アクセルスペースホールディングス(402A)は、2026年7月7日(日本時間)に打ち上げた小型衛星「GRUS-3」7機のうち4機で、撮影した画像データのダウンロードに使う高速通信系統に不具合があり、復旧と予定していた商用運用の開始は困難と判断したと発表した。
対象の衛星
不具合が出たのは3B、3E、3F、3Gの4機。同社によると、各機は軌道上での健全性を確認するクリティカル運用を終え、商用運用に先立って搭載機器を確認する初期運用の段階で通信異常が発生した。確認と復旧作業を続けてきたが、9月28日のコンプライアンス・リスク管理委員会に、高速通信系統の復旧と予定していた商用運用は困難との結論が報告された。今回の公表はこの報告を受けたものだ。
打ち上げは、上場持ち株会社の連結子会社であるアクセルスペースがAxelGlobe事業として実施した。
正常な3機
3A、3C、3Dの3機では同様の事象は確認されておらず、引き続き初期運用中だ。アクセルスペースは、これら3機の商用運用開始に向け、品質保証のための確認を慎重に進めているとしている。3機の商用サービスはまだ始まっていない。
原因と費用
同社は、通信系統内の電力増幅回路の不具合が原因とみて、詳しい原因を調べている。あわせて開発プロセスを見直し、今後打ち上げる衛星の品質と信頼性を高める施策を検討している。
業績への影響は精査中。固定資産の全部または一部について減損損失を特別損失に計上する可能性があるとし、精査が終わり次第、詳細を公表する。開示には金額も時期も示されていない。
