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中国の半導体ガス関税99.2%、東京が繰り返す税制公約
中国が半導体用ガスに暫定99.2%の関税を課す一方、東京は聞き慣れた税制公約を繰り返す。ほかでは、買収提案者が価格を引き上げ続け、自社株買いも仕切り直しが続く。
マーケット
市場概況
東京株式相場は軟調に推移し、10年物国債利回りはやや上昇した。
日本経済新聞、JPX、日銀、財務省のデータに基づく - 論評ではなく数値
2026年9月1日実施の10年物国債入札
2026年9月1日実施の10年物国債入札は落札利回り2.995%(応札倍率3.286倍)で、前回入札を上回った。
財務省、国債入札結果
2026年9月4日終了週の東証プライム投資部門別売買動向
東証プライムの週間売買動向(2026年9月4日終了週):個人投資家は546億円の売り越し、信託銀行は4427億円の売り越し、海外投資家は7288億円の買い越し、信託銀行は2003億円の売り越し、個人投資家は535億円の売り越し、海外投資家は1747億円の売り越し。
日本取引所グループ、投資部門別週間売買代金(東証プライム)
主要記事
中国の半導体ガス関税圧力

中国、半導体向け重要ガスに暫定99.2%関税 東京は抗議
中国商務省は9月7日、半導体製造における絶縁膜形成に使われるガス「ジクロロシラン」の日本メーカーに対し、最大99.2%の反ダンピング暫定関税を課す予備決定を下した。日本の経済産業相は翌日の記者会見でこの決定を認め、案件が進行する間、経済産業省が対象企業と直接連携していくと述べた。
なぜ重要か: 同相は同じ会見で、別のより厳しい抗議についても踏み込んだ。すなわち、日本のみを対象とする中国の輸出管理措置に対して東京は抗議しており、その撤回を求めているという。同じ週に浮上した二つの対中貿易摩擦は、同じ二国間関係を標的としている。
注目点: 同相はまた、より緩やかに進む別の案件についても進捗を更新した。発足から1年となる日米投資イニシアチブは、米銀がガスプラント事業の資金調達に参加したことを受け、目標の5500億ドルのうち約5分の1に達したという。このペースと、ジクロロシラン紛争が沈静化するか激化するかが、両国間に残る善意の余地を左右することになる。
注目記事
東京の税制公約、再び
日本の財務相、食品減税の財源に赤字国債発行を否定
日本の財務相は9月8日の閣議後会見で、8月から繰り返してきた公約をほぼ一言一句そのまま繰り返した。食品・飲料に対する消費税率を2年間1%に引き下げる計画は、特例国債(赤字国債)ではなく予算改革で賄うというものだ。
変更点: 何も変わっていない、それが要点だ。同相はこの財源方針を、高市政権の予算改革の一環として8月5日の閣議決定で示された基本方針に結び付け、その姿勢は「当初から全く変わっていない」と述べた。
なぜ重要か: 既存の税制優遇や補助金を見直して財源を賄う減税と、新規の借入で賄う減税とでは、財政面での性格が異なる。特例国債を発行しない一線を守ることで、少なくとも建前上は計画が政府自身の債務対GDP比の枠組みの中に収まり、債券投資家にとっては財務省に守らせるべき基準となる。
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買収攻防

カカクコムの買収提案者、TOB価格を1株3,680円に引き上げ 期限を3週間延長
カカクコムの非公開化を目指すEQT系の買収主体、Kamgras 1株式会社は9月10日、TOB価格を1株3,571円から3,680円に引き上げ、期限も3週間延長して9月29日とした。
変更点: 5月の当初提示価格1株3,000円以来4回目の引き上げとなり、スクイーズアウト後にカカクコムが非応募株を買い取る価格も、2,903円から2,992円へ同時に引き上げられた。
なぜ重要か: 新価格は、株主のオアシスが求めていた3,640円の水準をクリアするものだが、カカクコムの取締役会は、ベインキャピタルおよびLINEヤフーが提示する1株3,520円(KDDIとの非応募契約を確保できれば3,640円)の対抗提案となお比較検討している。
注目点: 9月10日、取締役会と特別委員会は対抗提案者側に対し、価格を引き上げる意向があるかを問う書簡を送付しており、この回答が5回目の引き上げにつながるかどうかを左右することになる。

株主の土壇場の応募表明、1株820円のベインキャピタル買収の少数株主要件を塗り替え
ベインキャピタルの買収主体である株式会社BCJ-110は9月11日、公開買付届出書を訂正し、対象企業を非公開化する1株820円のTOB条件を修正した。きっかけとなったのは新たな株主の応募表明で、その前日、対象企業株式80万株(発行済株式の4.06%)を保有し、直近の半期報告書時点で第5位株主だった株主が、保有株式全てを応募し撤回しないことに同意した。
なぜ重要か: この一件の応募表明により、事前確約済みの応募株式比率は対象企業の約12.57%まで上昇し、残る少数株主の反対なしに1株820円のTOBが成立するかどうかを左右する「マジョリティ・オブ・マイノリティ」の閾値が塗り替えられた。
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好決算に潜む落とし穴

積水ハウス、純利益23%増も海外事業利益はほぼ消失
積水ハウスの7月末までの半期決算は、一つの決算の中に二つの異なる物語を映し出している。グループ売上高は2.5%減の1兆9700億円となったものの、営業利益は16.0%増の1804億円、経常利益は23.8%増の1691億円、株主に帰属する純利益は23.1%増の1251億円だった。
変更点: 売上高が前年の2兆200億円から縮小した一方で、都市再開発事業の好調な販売と積水ハウス・リート投資法人への物件売却が利益の押し上げ要因となった。
注意点: 主に米国事業からなる海外セグメントは、米国での購入意欲の弱さと販売奨励金の増加が採算を圧迫し、営業利益が93%減の約10億円に落ち込んだ。
なぜ重要か: 売上高が縮小する中で利益が目立って増えている住宅メーカーは、規律ある資本配分の表れか、それとも成長エンジンの燃料切れが近いという警告か、いずれかである。米国事業の急落は、その両方が当てはまることを示唆している。
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揺らぐガバナンス

中部電力、浜岡の地震動評価誤りの報告書を受領も公表は見送り
中部電力は9月11日、浜岡原子力発電所の地震動評価の手法を巡る8カ月に及ぶ独立調査の結果を受領したと発表した。同社はこの評価が不適切な手法で行われていたことを既に自ら公表していた。
変更点: 同社と利害関係のない外部委員会が、浜岡3・4号機の基準地震動計算の検証を完了した。
注意点: 中部電力は、報告書は後日、一部を伏せた版のみを公表するとしており、この一件による業績への影響も依然として算定できないとしている。
なぜ重要か: 原子力発電所の地震動計算を誤り、その経緯に関する報告書も全面公表しない電力会社は、投資家と規制当局に対し、見ることのできないプロセスを信頼するよう求めていることになる。

ソニー生命の不正被害額、5640万円に 金融庁が立入検査を通知
ソニー生命保険は、営業職員の行為に関する数カ月にわたる調査により、顧客への不正行為の新たな事例が確認され、保険関連の窃取額の累計は21人の顧客から5640万円に達し、これとは別に17人の顧客からの不適切な資金移動の累計も1億2420万円に上ったと明らかにした。
変更点: ソニーフィナンシャルグループ傘下の同社は9月11日、8月末時点の「顧客確認」の取り組みに関する更新内容を開示し、金融庁から立入検査の通知を受けたことも確認した。
なぜ重要か: 不正の集計額は更新のたびに増加しており、落ち着く気配がない。同社は同時に専属代理店チャネルの縮小を進めているが、この同じチャネルでは、7つの代理店が必要な事前通知なしに外部の投資商品を紹介していたことも別の調査で判明している。
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資本と上場

三菱UFJ、元本がほぼゼロまで削減され得る永久債2000億円を発行
三菱UFJフィナンシャル・グループは、償還期限のない、同社の資本状況が十分に悪化した場合には額面全額を失いかねない債券により、2000億円を調達する。
変更点: 9月11日提出の届出書は、当初は3.311%と4.072%の固定利率を支払い、その後は円Tibor連動の変動利率に切り替わる無担保永久劣後債2本を対象としている。
注意点: 細則では、中核的自己資本比率が5.125%を下回った場合、三菱UFJは元本を単なる支払繰り延べではなく完全に削減できるとされ、社債保有者への回復の保証はない。
なぜ重要か: こうした商品が資本として認められるのはまさに損失を吸収できるからであり、利回りを求めて投資する者は、資本不足が生じればクーポンだけでなく元本まで失うリスクも同時に引き受けていることになる。
KOMPEITO、東証グロースに上場 黒字転換を予想
オフィス設置型の生鮮食品定期購入サービス「オフィスでやさい」を運営するKOMPEITOは9月11日、東京証券取引所グロース市場に上場し、これに合わせて業績予想を発表した。
変更点: 数字は赤字から黒字への転換を示している。8月期の売上高は前期の57億4000万円から72%増の98億7000万円、営業利益は前期の2億2500万円の赤字から8億8000万円の黒字、純利益は前期の1億6100万円の赤字から11億3000万円の黒字を見込む。
なぜ重要か: 5月までの9カ月間は既に黒字転換しており、売上高70億5000万円、営業利益6億7100万円だった。したがって通期予想は、上場後に生まれることを期待する数字ではなく、上場前から既に見えていた傾向の延長線上にある。
ニュース短信
クイックヒッツ:M&A・自社株買い・企業動向
セブン&アイ、4000億円の自社株買いを完了 ソフトバンク・PayPay・三井住友カードへ3000億円分の自己株式を割当
続きを読むセブン&アイ・ホールディングスは、ToSTNeT-3の1回のセッションで4000億円の自社株買いを完了させた後、2週間後には別の取引としてソフトバンク、PayPay、三井住友カードに対し自己株式3000億円分を割り当てた。この取引について開示資料はそれ以上の説明をしていない。
オアシス、インフォマート保有比率を17.97%に引き上げ 取締役・資産の変更を要求
続きを読むオアシス・マネジメントのインフォマート保有比率は17.97%まで上昇し、同ファンドは既に資産売却や取締役の交代を提案している。今後12カ月以内に合併、上場廃止、支配権移転を伴う売却の可能性も取り沙汰されている。
HUMAN MADE、UNDERCOVERを5億5400万円で買収へ 創業者は経営から退任
続きを読むHUMAN MADEは、自社の資金のみで賄う現金約5億5400万円を支払い、ストリートウエアブランドのUNDERCOVERを完全子会社化する。同ブランドの創業者は経営から退き、2027年2月予定の取引完了に向けてヘッドデザイナーとしてのみ残る。
キーウエストネットワークのフューチャー株TOBが成立 決済後の保有比率は82.78%に
続きを読むフューチャー株式会社の会長がシンガポールの持株会社を通じて完全所有するキーウエストネットワークは、1株2,451円で4330万株の応募を集めた。9月17日の決済開始により議決権保有比率は82.78%まで上昇する見込みで、その後にはスクイーズアウトを経て東証プライム上場の同社を上場廃止にする計画がある。
キオクシア、8000億円の自社株買い予算をわずか6営業日でほぼ使い切るも取得株数は半分程度
続きを読むキオクシアホールディングスは、自社株買いの上限として認められた資金枠8000億円のほぼ全額を、8月上旬のわずか6営業日で使い切った。しかし、10月30日の期限までに取得を目指す3000万株のうち、実際に取得できたのは53.78%にとどまっている。
くら寿司、売上高は増加も営業利益は45%減
続きを読むくら寿司の9カ月間の営業利益は、グループ売上高が4.4%増加した一方で45%減少した。国内は依然として高止まりするコメ価格に圧迫され、拡大を続ける米国事業は関税に起因するコスト増を吸収した。通期見通しは据え置かれている。
神戸物産、業務スーパー売上高5.2%増も純利益は10.9%減
続きを読む神戸物産は9カ月間の売上高を5.2%増の4329億円に伸ばしたが、為替ヘッジに関する反動と合併関連費用により純利益は10.9%減少した。同社は別途、四半期締め後に海外の機内食ケータリング企業15社を570億円で買収する取引を完了した。
オハラ、AIサーバー向けガラス売上高の倍増見込みで通期見通しを3回目の上方修正
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クミアイ化学工業、輸出用除草剤がジェネリック品に価格で圧迫され利益見通しを大幅下方修正
続きを読むクミアイ化学工業は、通期の売上高見通しを昨年12月時点の見通しから8%引き上げ1750億円としたが、輸出用除草剤の一つでジェネリック品との競合により価格が急落し在庫評価損を計上したことを受け、営業利益見通しは62.5%引き下げて27億円とした。持分法投資利益と円安による為替差益が経常利益を下支えし、配当予想は1株24円で据え置かれた。
ジャックス、地方審査拠点4カ所を閉鎖 従業員180人に2027年3月までの選択を提示
続きを読むジャックスは地方の与信審査拠点4カ所を閉鎖し、拠点数を11カ所から7カ所に削減する。対象となる従業員180人には、配置転換、転居を伴う職種変更、あるいは退職の選択肢が示され、全員が2027年3月までに退職を選んだ場合、退職金総額は最大11億円に上る可能性がある。
エイチ・アイ・エス、グアム賃貸契約解除で59億4000万円計上し9カ月純損益が赤字に
続きを読むエイチ・アイ・エスは、グアムのホテルの土地賃貸契約解除に伴う59億4000万円の費用計上により、7月までの9カ月間の純損益が49億9000万円の赤字に転落した。もっとも旅行需要の実態は底堅く、円安と高い燃油サーチャージにより日本人の海外旅行が2019年水準の74.2%にとどまる中でも、訪日客数は過去最高となりこれを相殺した。同社は中間配当を無配とした一方、通期の損失予想は据え置いた。
ACCESS、大型ネットワーク案件で純損失を4分の1に縮小も 取引所審査と継続企業への疑義は依然残る
続きを読むACCESSは上半期の純損失を5億8800万円に縮小し、売上高もほぼ1件の繰越ネットワーク契約により16.8%増加させた。しかし同社自身の開示資料は依然として継続企業の前提に関する疑義を示しており、上場廃止につながり得る東京証券取引所の内部管理体制審査も、特設注意市場銘柄指定から1年たった今も継続中であることを確認している。
ニュース短信
クイックヒッツ:政策・安全・宇宙
アストロスケールの仏子会社、Eutelsat OneWeb衛星のデオービット支援で1320万ユーロの下請け契約を締結
続きを読むアストロスケールフランスは、CNESが支援するEutelsat OneWeb衛星のデオービット(軌道離脱)ミッションにおいてExotrailの下請けとして、2030年までに1320万ユーロ(約23億6000万円)を得る。これは同社にとって初の有償契約となる。
アストロスケール、英入札を逃す中で四半期損失が拡大
続きを読む四半期純損失が2倍以上に拡大し、英国のデブリ除去入札も失注したものの、アストロスケールは306億円の社債・株式による資金調達を経て、手元資金を100億2000万円から349億5000万円に積み増した。通期の損失見通しは据え置かれている。
金融庁、企業系列代理店の「隠れ割引」抜け穴に規制強化案
続きを読む日本の金融当局は、企業系列の損害保険代理店に対し、手数料が実質的な保険料割引に当たらないことの証明を求める方針で、2030年から2032年にかけて関連当事者取引や独占禁止法上の審査を厳格化する。この草案への意見募集は10月13日を期限としている。
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