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HUMAN MADE、UNDERCOVERを5億5400万円で買収へ 創業者は経営の一線から退く

HUMAN MADEは、ストリートウェアブランドUNDERCOVERの完全子会社化に向け、全額自己資金で約5億5400万円を支払う。ブランド創業者は経営の一線から退きヘッドデザイナーに専念し、クロージングは2027年2月を予定。

2026年9月11日2分で読めるHUMAN MADE456A
ダークトーンのストリートウェアが百貨店の陳列棚から直送用の箱へと移っていく様子を描いたイラストで、ファッションブランドの所有権と流通の変化を象徴している。

HUMAN MADE(東証グロース:456A)は東京証券取引所に対し、取締役会が2026年9月11日、UNDERCOVERの全240株および全議決権を取得することを決議し、同日UNDERCOVERの個人株主との間で株式譲渡契約を締結したと発表した。売主はUNDERCOVERの代表取締役で同社株式の80%を保有する人物と、残る20%を保有するもう一人の個人株主である。

価格は株式代金5億3800万円に助言費用1600万円を加えた総額約5億5400万円。HUMAN MADEによれば、全額を手元資金(2026年7月末時点で104億円)で賄い、外部資金調達は不要という。

UNDERCOVER買収:取引条件
出典:HUMAN MADE TDnet開示資料、2026年9月11日。
項目詳細
取得株式数240株、議決権100%
取得価格株式代金5億3800万円+助言費用1600万円、総額5億5400万円
資金調達手元資金(2026年7月末時点で104億円)、外部調達なし
売主代表取締役(持分80%)ともう一人の個人株主(持分20%)
契約締結日2026年9月11日
クロージング予定2027年2月
連結開始2028年1月期第1四半期
のれん見積額2億~3億円、償却影響は限定的と見込む
5年後の経営目標売上高約50億円(45億~55億円のレンジ)、営業利益率約20%

UNDERCOVERは1994年9月に資本金1200万円で設立され、渋谷区に拠点を置き、メンズウェア、レディースウェア、アクセサリーの企画・製造・販売を手がける。2026年6月期の売上高は35億9000万円、営業利益6500万円、純利益3700万円で、2期前の売上高36億9000万円、営業利益1億2700万円からほぼ横ばいだった。

新体制では、代表取締役が日常の経営から退き、ヘッドデザイナーとして継続する一方、HUMAN MADEが事業運営を担い、両社はバックオフィス機能を共有する。計画では、UNDERCOVERの店舗を百貨店中心の展開から直営店へ移行し、EC事業をモール型マーケットプレイスから自社サイトへ移すとともに、海外卸売パートナーの見直しを行うとしている。クロージングは2027年2月を予定しており、UNDERCOVERは2028年1月期第1四半期から連結子会社となる見込み。HUMAN MADEはのれんを2億~3億円と見積もり、償却による業績への影響は限定的とし、2027年1月期の自社業績への影響も軽微になると見込んでいる。

確約された予想ではなく経営目標として、HUMAN MADEは5年後を目安にUNDERCOVERの売上高約50億円、営業利益率約20%を掲げており、計画通りの販路・コスト改革の実現が前提となる。