キオクシアホールディングスは関東財務局に対し、自己株式取得の裏付けとなる8000億円の現金枠を、株数側の目標達成に先立って事実上使い切ったと届け出た。2026年7月31日付の取締役会決議に基づき、同社は東京証券取引所における市場買付を通じ、2026年8月3日から10月30日までの期間で、普通株式3000万株、8000億円を上限に自己株式を取得する計画だった。
9月11日に提出された月次状況報告書によると、支出はすべてわずか6営業日に集中していた。8月3日から8月10日までの間に、キオクシアは1613万3500株を8000億円で取得し、届出上はこれが金額枠の100.00%に達したと記録されている。最大の取得日は8月3日で、同日428万1300株を2123億円で取得した。
| 指標 | 取締役会決議による上限 | 8月31日までの取得実績 | 進捗 |
|---|---|---|---|
| 株数 | 30,000,000 | 16,133,500 | 53.78% |
| 金額 | ¥800bn | ¥800.0bn | 100.00% |
これにより自己株買いは異例の状況に置かれている。書面上は資金を使い切った形だが、株数目標に対しては半分をわずかに上回った程度にとどまり、10月30日の期限まではなお7週間以上を残している。取締役会が金額枠を積み増す意向なのか、それとも3000万株の目標未達のまま計画を終了させるのかは、届出からは明らかでない。
期末時点で、キオクシアの発行済株式数は5億4863万9034株、自己株式保有数は1613万4027株だった。当該報告月中に取得した自己株式の処分はなかった。
