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アストロスケール仏子会社、ユーテルサット・ワンウェブ衛星の軌道離脱支援で1320万ユーロの下請け契約締結

アストロスケール・フランスは2030年まで、エクソトレイルの下請けとしてCNES支援のユーテルサット・ワンウェブ衛星軌道離脱ミッションに携わり、1320万ユーロ(約23億6000万円)を得る。同社にとって初の有償契約

低軌道上で運用を終えた通信衛星にロボットアームで接近しドッキングする、衛星サービス用宇宙機のイラスト

アストロスケールホールディングスのフランス子会社が、5カ月前の政治的な華々しい発表を初めて有償契約に結びつけた。アストロスケール・フランスSAS(ASFR)は2026年9月9日、フランス政府の「フランス2030」投資プログラムのもと、フランス国立宇宙研究センター(CNES)と主契約を結ぶフランスの宇宙モビリティ企業エクソトレイルSAの下請けとして働く契約に調印した。フランスでの情報開示手続きは9月10日に完了し、通知は翌日、東京証券取引所に届いた。

契約額は税抜き1320万ユーロで、9月10日時点の為替レート(1ユーロ=178.82円)換算で約23億6000万円相当となり、契約期間は2030年まで及ぶ。ASFRが担うのはランデブー・近接運用およびドッキングであり、地上からの追跡にとどまらず、軌道上で衛星を実際に捕捉する物理的な作業だ。

軌道離脱実証契約の概要
アストロスケールホールディングスが開示した条件に基づく。円建て金額は、同社が示した2026年9月10日時点のレート(1ユーロ=178.82円)で換算。
項目詳細
顧客/プログラムCNES(フランス2030プログラム)
主契約者エクソトレイルSA
下請け業者アストロスケール・フランスSAS(ASFR)
下請け業者の役割ランデブー・近接運用およびドッキング
下請け契約額税抜き1320万ユーロ(約23億6000万円)
契約期間2030年まで
ミッション期間2029-2030
対象衛星低軌道上のユーテルサット・ワンウェブの衛星

対象となるのは低軌道上のユーテルサット・ワンウェブの衛星だ。実証ミッションでは、ASFRとエクソトレイルの宇宙機がこの衛星に接近してドッキングし、運用寿命が尽きた後に軌道から離脱させる。CNESと両社は2029年から2030年にかけての実施を見込んでいる。

これは、2026年4月にアストロスケールの東京オフィスで高市早苗首相とエマニュエル・マクロン大統領がともに立ち会う中、エクソトレイルとASFRが締結した提携から生まれた初の具体的な成果だ。5カ月に及んだ外交上のフォトオポチュニティは、有償の下請け契約という、提携発表の中でより難しい部分へと結実した。

東京証券取引所グロース市場に186Aのティッカーで上場するアストロスケールホールディングスにとって、この金額は実質的ではあるが決定的なものではない。同社によれば、この契約は2027年4月期の業績見通しの前提には織り込まれておらず、収益は複数の会計年度にわたって計上される見込みで、業績への影響は軽微だという。1320万ユーロという数字はASFRの下請け報酬であり、エクソトレイルがCNESと結ぶ主契約の総額ではないため、CNESが実際にこのミッションに支払う金額を過小に示している。

短期的な財務的影響は小さいが、その裏にあるシグナルは小さくない。国家プログラムが今、明確な終了期日とミッション期間を定めた契約のもとで、特定の衛星を軌道から除去するために対価を支払っている。ワンウェブを含め、低軌道衛星群の運用終了義務を注視している衛星運用各社は、価格の付いた前例を手にしたことになる。