ユー・エス・エス(4732)の7~9月の中古車オークションは、出品が前年同期より増えた一方、成約の割合は低下した。同社は10月5日、グループ各会場の出品台数が93万7430台と前年同期の114.7%になったと発表した。成約台数は60万7650台で前年の108.5%、成約率は64.8%と前年同期の68.6%を下回った。
これらは同社各会場の速報値で、台数の数字であり価格ではない。発表資料には、車両がいくらで取引されたかを示すデータはない。
四半期と上半期の比較
4~9月の6カ月では差は小さい。出品台数は188万7810台で前年の109.5%、成約台数は122万6652台で前年の108.4%だった。上半期の成約率は65.0%で、前年同期は65.6%だった。成約が伸びた上半期の中でも、成約への転換が弱かったのは7~9月の四半期だったことになる。
| 項目 | 2026年7~9月 | 2025年7~9月 | 2026年4~9月 | 2025年4~9月 |
|---|---|---|---|---|
| 出品台数 | 937,430 | 816,984 | 1,887,810 | 1,724,682 |
| 成約台数 | 607,650 | 560,082 | 1,226,652 | 1,131,181 |
| 成約率 | 64.8% | 68.6% | 65.0% | 65.6% |
| 開催回数 | 210 | 218 | 419 | 434 |
四半期の差が開いた会場
四半期の会場別表では、多くの会場で出品が増えた。東京会場の出品は23万8410台で前年の117.4%、成約は15万5151台で前年の109.3%だった。同会場の成約率は65.1%で、前年は69.9%。九州会場は出品が7万3858台(前年の123.3%)、成約が5万3793台で、成約率は72.8%(前年は77.8%)だった。発表資料で神戸とされる会場は出品が3万2685台で前年の137.1%、成約率は60.0%(前年は67.8%)だった。
すべての会場が同じ傾向だったわけではない。横浜会場の四半期の成約は3万9688台で前年の96.8%、出品は前年の102.2%だった。福岡会場の出品は前年の95.2%、成約は96.1%だった。JAA会場は表の中で成約率が最も低く、37.1%(前年同期は43.3%)だった。
留意すべき集計方法の変更
ユー・エス・エスは今期、会場と開催回数の集計方法を変更した。今期から四国会場の実績を独立して表示しており、従来はHAA神戸に含めていた。名古屋会場と北陸会場は接続して合同開催に移行しており、同社は両会場を合わせて1開催として数えている。
そのため、四半期の開催回数は210回(前年は218回)、上半期は419回(前年は434回)となっている。ユー・エス・エスは、前年と同一条件で比較した場合の開催回数は四半期222回、上半期438回になるとしている。したがって、開催回数は開催日の減少を示すものではない。発表資料は、会場の変更が台数の合計にどう影響するかには触れていない。
発表資料は、出品が成約より速いペースで増えた要因を数値で示しておらず、成約価格も示していない。車両価格、輸出需要、ユー・エス・エスの株価への示唆を読み取るには、別の根拠が必要になる。
