東京の投資運用会社ストラテジックキャピタルは10月6日、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)に対し資本構成、株主構成、取締役会について働きかけていると規制当局に報告した。要求は買収の要求1点にとどまらず、はるかに広い。保有比率は直前の報告書と同じ13.67%で変わらず、今回変更されたのは保有株数ではなく保有目的の記載だ。
Tokyo Briefは8月27日に報じたように、同投資家はガンホー・オンライン・エンターテイメントに対し、代表取締役または会長を退任させるか、買い手を探すよう求めていた。関東財務局に提出された変更報告書(No.11)は、提案内容を詳細に記載している。提出事由は保有目的の変更で、報告義務の発生日は9月29日。上場企業の株式を5%超保有する株主はこうした報告書を提出し、保有目的などを開示する。
ストラテジックキャピタルの提案内容
保有目的は、ガンホーとの建設的な対話と重要提案行為による株主価値の向上、および純投資だ。報告書は次の提案を列挙している。
- 資本政策。有利子負債を活用し株主資本を抑えて資本構成を改善する。特定の株主、すなわち個人1人と、ストラテジックキャピタルが同個人の実質的な支配下にあると判断する株主から自己株式を取得する。取得した自己株式はソニー・ミュージックエンタテインメントに処分する。
- 株主構成。第三者による買収でガンホーを上場廃止とする。
- 配当。増配する。
- ガンホーが上場を維持する場合の取締役会。代表取締役を解職するか、会長が取締役を退任するかのいずれか。報告書はこれらを択一の提案としている。
これらは提出者の提案であり、合意済みの取引ではない。報告書は、買収の買い手も、自己株式取得や増配の金額も示していない。
保有株数と保有形態
ストラテジックキャピタルは、9月29日現在の発行済み株式5316万1416株に対し726万7500株を保有すると報告しており、これが13.67%にあたる。提出者は1者のみで、共同保有者はいない。直近60日間の取得・処分の表は空欄だ。
報告書によると、このうち726万7400株は、Intertrust Trustees (Cayman) Limitedとの投資一任契約に基づく顧客資産の運用として保有している。そのうち80万株を立花証券に代用有価証券として差し入れ、50万株を株券等消費貸借契約により立花証券に貸し出している。
取得資金の開示では、自己資金は27万5000円。総額208億4000万円の残りは投資一任契約に基づく顧客資産で、このうち立花証券を通じた信用取引が40億1000万円を占める。報告書に借入金の記載はない。
