東京を拠点とするアクティビスト投資会社ストラテジックキャピタルは、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(東証:3765)に対するキャンペーンを強化し、買収による上場廃止ではなく東京証券取引所への上場を維持する場合には、同社の経営トップの交代を要求する方針であると当局に伝えた。
ストラテジックキャピタルは、2026年8月20日に生じた報告義務に関して2026年8月27日に関東財務局に提出した大量保有報告書の変更報告書で、第三者による買収を通じた上場廃止ではなく上場を継続する場合、2026年8月中に、ガンホーの代表取締役の解任か会長の退任のいずれかを取締役会が選択するよう提案する方針を明らかにした。同ファンドはこれを二者択一の要求と位置付けており、必ずしも両方ではなく、いずれか一方の退任を求めているとしている。
保有比率自体にほとんど変化はなく、今回の報告書でも従来と同じ13.67%の保有比率が示されている。ストラテジックキャピタルはガンホー株726万7500株を保有しており、これはガンホーの発行済株式総数5316万1416株の13.67%に相当する。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 保有株式数 | 7,267,500 |
| ガンホーに対する保有比率 | 13.67% |
| ガンホーの発行済株式数 | 53,161,416 |
| ストラテジックキャピタル自己資金拠出額 | ¥275,000 |
| 顧客資産による拠出額 | ¥20.84bn |
一連の変更報告書のうち10回目となる今回の提出書類で変わったのは、保有目的の記載内容だ。ストラテジックキャピタルは「純投資」に加え、特定の目的に向けて建設的な対話と正式な提案権の行使を追求していることを新たに明記した。同報告書には、ガンホーの資本構成について有利子負債への依存を高め株主資本への依存を減らす方向への転換、第三者による買収を通じた上場廃止、増配、そして特定の投資家およびストラテジックキャピタルが同投資家の支配下にあると判断する事業体が保有する株式を対象とした自社株買いに関する提案が列挙されている。経営トップの交代要求は、当該買収による上場廃止ではなく上場を継続する場合のシナリオに限って適用されるものだ。
今回の報告書からは、ストラテジックキャピタル自身の出資がいかに小さいかも見て取れる。同社の株式取得に投じられた約208億4000万円のうち、ファンド自身の資金はわずか27万5000円にとどまり、残りはインタートラスト・トラスティーズ(ケイマン)リミテッドとの投資一任契約に基づき運用する顧客資産から拠出された。保有株式の一部にはレバレッジがかかっており、80万株が立花証券への担保として差し入れられているほか、別途50万株が同証券に対して貸株契約に基づき貸し出されている。
同報告書では、ストラテジックキャピタルが単独の提出者として記載されており、共同保有者は付されていない。
今回の報告書からは、ガンホーの取締役会がこれらの提案に対応したか否か、また実際に第三者の買い手が控えているか否かは分からない。これは日本の大量保有開示規制に基づくストラテジックキャピタルの意向表明であり、ガンホー側が交渉や上場廃止、経営陣の解任に同意したことを示すものではない。
