本文へ移動

金融プロフェッショナル向けに、日本の市場・ビジネス情報を平日夕方に配信。

無料登録
Tokyo BriefTokyo Brief 日本語版日本のビジネスニュースを、夕方に総まとめ。

政策ウォッチ

NISA買付額85兆円は2027年目標超え、口座数は未達

金融庁の集計では、2026年6月末のNISA口座数は3048万口座、累計買付額は85兆円。政府目標は2027年末に3400万口座、56兆円で、今年の買付額の61.9%を投資信託が占めた。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月2日2分で読める
目標線を上回って伸びる台帳ブロックの山と、目標線に届かない山。傍らに投資信託と株式を表す小さなカードが並ぶ

金融庁は10月2日、2026年6月末時点のNISA口座数が3048万850口座だったと発表した。推移表では2025年末の総数は2820万6434口座で、調査結果の表では年末の比較値から8.1%増えている。NISAの累計買付額は85兆円だった。政府が2027年12月末の目標に掲げるのは3400万口座と買付額56兆円で、買付額は目標をすでに上回った一方、口座数は届いていない。

85兆円が示すもの

この数字は2014年からの累計買付額で、資産残高ではない。現行制度の数字には、旧制度の一般NISAとつみたてNISAの買付額が含まれる。金融庁の推移表では、2025年末の合計は71兆4000億円。同じ表によると、2025年末のNISA残高は36兆8000億円で、6月末の残高は示されていない。このため、総額からは純資金流入額も、投資家が現在保有する額も分からない。

2026年に買われたもの

2026年の利用枠での買付額は6月末までに計13兆8200億円で、内訳は成長投資枠が10兆1600億円、つみたて投資枠が3兆6600億円。金額は買付時の時価で算出している。

2026年のNISA商品別買付額(6月末まで)
2026年の利用枠での買付額(買付時の時価)。端数処理の関係で比率の合計が100%にならない場合がある
商品買付額全体に占める比率
投資信託¥8.56tn61.9%
上場株式¥4.76tn34.5%
ETF¥457bn3.3%
REIT¥41.6bn0.3%

全体の61.9%を投資信託が、34.5%を上場株式が占めた。成長投資枠はほぼ半々で、投信が48.4%、上場株式が46.9%だった。つみたて投資枠はほぼ全額が投信で、指定インデックス投資信託が88.1%(3兆2300億円)、アクティブ運用投信等が4.9%(1790億円)だった。金融庁によると、一部の調査対象金融機関が商品別の計数を取得できなかったため、つみたて投資枠では商品別の合計が総額と一致しない。表には、国内資産と海外資産に分けた買付額は示されていない。

口座を開き買うのは誰か

10歳代の口座数は49万730口座で、全体の1.6%だった。口座数が最も多いのは50歳代で、599万9082口座、全体の19.7%を占める。買付額でも50歳代が23.0%でトップ、次いで40歳代が20.5%、60歳代が18.4%だった。20歳代は口座数の12.4%を占めるが、買付額では6.6%にとどまる。

調査対象は、成長投資枠を取り扱う702機関とつみたて投資枠を取り扱う678機関。金融庁は、端数処理の関係で比率の合計が100%にならない場合があるとしている。