明治ホールディングス(2269)は2026年10月6日の取締役会で、事業子会社の明治が北海道の冷凍野菜・レトルト食品メーカーの全株式をヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)に売却することを決議したと発表した。譲渡は11月1日の予定。
1株による手当て
売却に先立ち、譲渡対象会社は債務超過の解消を目的に、明治を割当先とする普通株式1株の第三者割当増資を実施する予定。譲渡される231万1748株にはこの新株が含まれる。また、明治の完全子会社が保有する7.1%の株式を、明治があらかじめ取得する予定。明治自身の保有比率は92.9%。
発行額は示されていない。譲渡価格も非公表で、明治ホールディングスは買い手との守秘義務契約を理由に挙げている。ヨシムラ・フード・ホールディングスも同じ契約を理由に挙げたうえで、外部機関による財務・法務デューデリジェンスの結果を勘案し、合理的な価格としたと説明している。
売却の対象
この北海道の会社は、コーンを中心とする冷凍野菜とレトルトパウチ食品を製造している。2026年3月期の純資産は32億4000万円のマイナスで、2年前の同期は36億7000万円のマイナスだった。売上高は30億4000万円、営業利益は2億900万円、純利益は1億3200万円。債務超過は、それだけで法的整理を意味するものではなく、開示資料にもそうした記載はない。
双方が挙げる理由
明治ホールディングスは、中小食品企業を支援するヨシムラ・フード・ホールディングスが、対象会社の持続的成長にふさわしい経営の担い手だとしている。2027年3月期の連結業績への影響は軽微とみる。ヨシムラ・フード・ホールディングスは39社のグループを擁すると説明し、対象会社の国産冷凍コーン市場での高いシェアと、十勝の契約農家からの調達を理由に挙げている。業績への影響は精査中で、のれんは発生しない見込み。
