KPPグループホールディングス(9274)の仏子会社Antalisは、OptiGroupのスイス、中東欧、バルト三国、ドイツの紙卸売事業を買収する契約を結んだ。KPPは2026年10月2日の取締役会でこの案件を承認し、同日付で株式・資産譲渡契約を締結した。
Antalisが取得する事業
売り手はOptiGroup傘下で紙卸売事業を担うPapyrus Group。Antalisはスイス、中東欧、バルト三国で事業を営む9社の全株式と、ドイツの紙卸売事業に属する資産を取得する。
KPPによると、対象事業は主に印刷用紙とオフィス用紙を販売し、顧客は1万3000社超、2025年の売上高は約2億1500万ユーロ。OptiGroup自体は欧州19カ国で事業を展開するB2B流通グループである。
開示資料は、9社のうち4社の3年分の数字を現地会計基準で示している。Papyrus Schweiz AGの2025年の売上高は7190万スイスフランで、2024年の8950万スイスフランから減少した。ポーランド法人のPapyrus Sp. Zooは1億1210万ズロチで、2023年の1億4080万ズロチから減少した。ルーマニア法人の売上高は9370万ルーマニアレウ、リトアニア法人は1270万ユーロ。残る5社の詳細は示されていない。
| 会社 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|
| Papyrus Schweiz AG(CHF) | 80,909k | 89,464k | 71,901k |
| UAB Papyrus Lietuva(EUR) | 13,331k | 13,373k | 12,666k |
| Papyrus Sp. Zoo(PLN) | 140,777k | 126,034k | 112,116k |
| Papyrus Romania SRL(RON) | 99,692k | 100,975k | 93,726k |
条件と時期
本件は、一般的なクロージング条件の充足と、一部の欧州諸国での競争法上の承認取得が前提となる。クロージングまで、対象各社は独立した事業体として運営される。取得期間は2026年12月20日から2027年3月31日までの見込み。
KPPによると、取得価額は売り手との守秘義務により非開示。2026年3月末の連結純資産額の15%未満という。価格は、経営成績、財政状況、第三者機関によるデュー・ディリジェンスの結果に基づく協議を経て決めた。今期の連結業績への影響は限定的と見込み、中長期的にはグループの企業価値向上に寄与すると見ている。
