本文へ移動

金融プロフェッショナル向けに、日本の市場・ビジネス情報を平日夕方に配信。

無料登録
Tokyo BriefTokyo Brief 日本語版日本のビジネスニュースを、夕方に総まとめ。

記事

特定技能の外国人は1年で8万9093人増、外食業は上限に迫る

特定技能1号の在留者数は7月末で43万2016人となり、2029年3月までの受け入れ見込み数80万5700人の53.6%に達した。外食業は98.6%に上る一方、自動車運送業と鉄道はほとんど進んでいない。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月6日2分で読める
充足度の異なる棒状ゲージのイラスト。飲食店の厨房のそばにほぼ満杯のゲージ、トラックと鉄道の改札のそばにほぼ空のゲージが並ぶ

特定技能1号の在留外国人は2026年7月末時点で43万2016人となり、1年前から8万9093人増えた。出入国在留管理庁の速報値による。政府が2026年1月23日に閣議決定した2029年3月までの受け入れ見込み数80万5700人の53.6%に当たる。関連記事:外食業が外国人の受け入れ上限に迫る一方、自動車運送業と鉄道はほとんど手つかず。

増加の中心となった分野

増加数が最も大きかったのは介護で、1年で2万4402人増の8万1436人となり、見込み数12万6900人の64.2%に当たる。次いで飲食料品製造業が1万5567人増の10万1922人となり、見込み数13万3500人の76.3%に達した。外食業は1万2107人増え、在留者数は4万9290人と上限5万人の98.6%に達している。

工業製品製造業は見込み数が19万9500人と全分野で最も多いが、大規模分野の中では充足率が低い部類に入る。在留者数は6万3032人、充足率は31.6%で、1万768人増えた。農業は8891人増の4万4952人(61.3%)、建設は7937人増の5万2366人(68.9%)だった。

分野別の特定技能1号在留者数(2026年7月末、速報値)
上限は閣議決定された2029年3月までの受け入れ見込み数。年間増加数は2025年7月末からの増減。ハイフンは出典に数値がないことを示す。
分野上限在留者数充足率年間増加数
介護126,90081,43664.2%24,402
飲食料品製造業133,500101,92276.3%15,567
外食業50,00049,29098.6%12,107
工業製品製造業199,50063,03231.6%10,768
建設76,00052,36668.9%7,937
農業73,30044,95261.3%8,891
自動車運送業22,1007033.2%681
鉄道2,900732.5%52
物流倉庫11,400---
合計805,700432,01653.6%89,093

ほとんど進んでいない分野

運送関連の分野は見込み数に遠く及ばない。自動車運送業の在留者数は703人で、見込み数2万2100人の3.2%にとどまり、増加数は681人だった。鉄道は73人で、見込み数2900人の2.5%、増加数は52人。宿泊は2771人で、見込み数1万4800人の18.7%だった。

見込み数1万1400人の物流倉庫と900人の資源循環は、資料の脚注によると2026年1月に受け入れ対象分野に追加された。いずれも在留者数の欄は数値ではなくハイフンになっている。林業は見込み数900人に対し在留者数19人、木材産業は4500人に対し99人。

留意点

数値は速報値とされている。資料には、ある分野が受け入れ見込み数に達した場合にどうなるかの記載がない。この点は、見込み数の98.6%にすでに達している外食業にとって最も重要になる。