本文へ移動

金融プロフェッショナル向けに、日本の市場・ビジネス情報を平日夕方に配信。

無料登録
Tokyo BriefTokyo Brief 日本語版日本のビジネスニュースを、夕方に総まとめ。

記事

アズワン創業家の保有比率9.30%に低下、自社株買い決済で

アズワンの自社株公開買付けの決済が10月6日に完了し、創業家の合算保有比率は12.63%から9.30%に低下したが、報告書は引き続き安定株主としての長期保有と記載している

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月8日2分で読めるアズワン7476
担保を示す小さなタグを付けた株券の列が、基準線を下回る様子を描いた編集部のイラスト

アズワン(7476)の創業家による保有比率は、応募株式の決済が10月6日に完了したことで、12.63%から9.30%に低下した。10月8日に近畿財務局へ提出された大量保有報告書の変更報告書(第64号)で明らかになった。

今回の報告書は、創業家の会社による250万株の公開買付けへの応募の完了を示すもので、売却後の保有状況の一覧が加わった。

保有状況

提出者は、アズワンの元代表取締役が設立した不動産賃貸会社と、同社の代表取締役を務める創業家の一員で、連名で報告した。会社の保有株式数は506万6292株に減り、発行済み株式7501万2540株に対する割合は、前回報告の10.09%から6.75%になった。個人の保有は191万1272株で、割合は前回報告と同じ2.55%。両者の合計は697万7564株となる。

会社による250万株(全体の3.33%)の処分は、10月6日に1株2151円で行った市場外取引。報告書によると、8月7日に応募し、9月7日に公開買付けが成立、10月6日に決済が完了した。報告書の提出事由は、株券等保有割合の1%以上の減少と、自社株公開買付けへの応募契約の完了としている。日本の法令では、大量保有者の割合がこの幅で変動した場合、変更報告書の提出が必要となる。

長期保有の姿勢は維持、ただし制約も

提出者2者とも、保有目的は安定株主としての長期保有と同じ内容を記載した。重要提案行為等の報告はいずれもない。

保有株式は担保にも供されている。会社は、りそな銀行に160万株、三菱UFJ銀行に48万株、三井住友銀行に80万株、みずほ銀行に210万株を担保提供したと報告した。報告書は公開買付けによる売却代金の使途に触れていない。個人の保有者は、みずほ証券を相手方、自らを貸主とする176万8600株の株券消費貸借契約(期間は2026年10月1日から12月25日)と、三井住友銀行との12万株の有価証券担保契約を別途結んでいると報告した。

会社の保有株式の取得資金の内訳には、自己資金のほか、りそな銀行からの借入金18億円と私募債6億円が並ぶ。