家電小売りのコジマ(7513)は2026年8月期、エアコンの販売が東京都以外にも広がり、営業利益が17.7%増の86億2000万円となった。売上高は5.2%増の2976億3000万円。決算短信によると、電子棚札は8月末までに全店に導入された。
需要の出どころ
コジマはまずエアコンを好調の要因に挙げる。東京都の助成制度の拡充で都内店舗の売上は伸び続け、同社が「2027年問題」と呼ぶ要因に伴う需要が、東京都以外の店舗も押し上げた。決算補足説明資料によると、エアコンの売上高は298億3000万円で、前年の127.9%。6月以降の売上は、需要が5月に前倒しされ、工事の対応能力が逼迫したため、好調ではなく堅調に推移したという。冷蔵庫は低調で、消費者の節約志向が強まったためだとコジマは説明した。
商品構成が押し下げ要因も、利益率は上昇
携帯電話やゲーム機は比較的粗利率が低く、売上に占める構成比の上昇が粗利率を押し下げた。コジマは高付加価値商品の拡販で補ったとしており、売上総利益率は前年を上回った。決算補足説明資料では27.42%で、0.25ポイント上昇した。商品ミックスの影響は上期に押し下げ要因となった。
電子棚札と来期見通し
コジマは、人時生産性の向上と、販売員が接客に集中できる環境づくりに向けた取り組みの一つに電子棚札を挙げる。導入は8月末までに全店で完了したと報告しており、同時点の店舗数は138店だった。決算短信は、棚札の費用も、測定された削減効果も示していない。
コジマは来期について、売上高3000億円(0.8%増)、営業利益90億円(4.4%増)を見込む。これとは別に、取締役会は期末配当を1株29円に引き上げることを決議した。7月の予想より1円多く、11月18日開催予定の株主総会で正式に決定する。
