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美浜3号機の漏えい、2010年取り付けの外装板の上下逆が原因と関西電力推定

関西電力は、2010年に上下逆に取り付けた外装板から雨水が浸入し、美浜3号機の配管が腐食して貫通したと推定。10月10日に原子炉を再起動し、11月4日に本格運転を再開する予定

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月9日2分で読める関西電力9503
保温材で覆われた発電所の配管。雨水がたまる金属製外装板の合わせ目と、その隣の新しいステンレス鋼製配管部分

関西電力(9503)は、美浜発電所3号機を停止させた漏えいの原因を推定し、原子炉の再起動日を決めた。同社は2026年10月9日付の開示で、10月10日に原子炉を起動して調整運転を開始し、総合負荷性能検査の終了後、11月4日に本格運転を再開する予定だと明らかにした。

上下逆に取り付けられた外装板

同機は定格電気出力82.6万キロワットの加圧水型軽水炉。2026年9月17日午後3時45分ごろ、調整運転中に、6A高圧給水加熱器の常用水位制御弁出口配管にある空気抜き弁周辺の保温材から、1秒間に3滴の水が滴下しているのを確認した。関西電力は原因調査のため、9月18日午前4時3分に原子炉を手動停止し、同日開示した。Tokyo Briefの過去の原子炉の手動停止で報じている。

調査の結果、制御弁出口から空気抜き弁までの配管に貫通穴が見つかった。関西電力は原因を次のように推定している。2010年の工事で保温材と外装板を取り付けた際、貫通穴の直上の外装板を上下逆に取り付けた。その後、外装板の合わせ面から雨水が浸入し、配管の外面腐食が進行して貫通に至ったという。同社はこれを確定した結果ではなく推定としている。

対策

対策として、関西電力は当該配管をステンレス鋼製の配管に取り替え、保修業務ガイドに外装板の取付方向に関する注意事項を明確化した。

不具合が生じたのは2次側の給水加熱器系統。開示文書によると、加熱器の伝熱管内を2次冷却水(給水)が流れ、高圧タービンの排気蒸気で加熱される。加熱後の蒸気はドレン水(凝縮水)となって給水系統に戻り、当該配管にも流れている。

今後の日程

美浜発電所3号機の主な予定
日付は2026年10月9日付の関西電力の開示に基づく予定
節目予定日
原子炉起動・臨界2026年10月10日
調整運転開始2026年10月10日
本格運転再開(総合負荷性能検査終了)2026年11月4日

2つの節目はいずれも予定で、実施済みではない。10月10日の起動は、同社が準備完了としたことを受けたもの。11月4日は総合負荷性能検査の終了に合わせた日程となっている。