関西電力は9月17日夜、美浜発電所3号機の原子炉を停止した。出力上昇に伴う機器確認作業を行っていた社員が、弁の継手付近の保温材から1秒に3滴の割合で水が滴下しているのを発見したためだ。同機は第29回定期検査中で、滴下は6A高圧給水加温器の通常水位制御弁出口配管にある空気弁周辺の保温材で、午後3時45分ごろに見つかった。
同社によると、この漏えいが直ちに安全運転を脅かすものではなかった。問題は、運転中は当該配管部分を他の系統から隔離できないことだった。今後の運転を確実にするため、関西電力は同日17時45分に原子炉を停止し当該箇所を点検することを決定し、20時30分から出力低下を開始した。
関西電力は、今回の事象による環境への放射能の影響はないとしている。これは開示資料の中で同社自らが行った評価であり、独立した検査機関が確認したものではない。同社は滴下の原因を特定しておらず、開示内容は発見の経緯と対応のみを記載しており、根本原因には触れていない。
次のステップは漏えい箇所の点検であり、関西電力は今後の対応を判断する前にこれを実施するとしている。同社は再稼働の時期を示していない。また、業績への影響を含め重要な事実が判明した場合は速やかに開示するとしており、長期停止が同機の年間業績への寄与にどう影響するかは明らかにしていない。
美浜3号機は第29回定期検査からの復帰に伴う出力上昇中に漏えいが見つかり、関西電力が原子炉停止を決定したことが20時30分から始まった出力低下の引き金となった。本件開示に関する問い合わせ先は、同社経営企画室長のイワタ ミツヒロ氏である。
