財務省と日銀がまとめた国際収支の速報によると、8月の経常黒字は4兆600億円となり、7月の2兆9900億円、前年同月の3兆6300億円から拡大した。前年同月比の伸びは12.0%だった。
所得収支が黒字を支える
対外投資からの収益を含む第一次所得収支は5兆1300億円で、7月は4兆2900億円、2025年8月は4兆2200億円だった。財務省は前年同月比の伸びを21.6%としている。
貿易は逆方向に働いた。貿易収支は6880億円の赤字で、7月は4000億円の赤字、前年同月は1140億円の黒字だった。輸出は9兆8600億円で、前年同月比16.9%増となったが、7月の11兆2600億円を下回った。輸入は10兆5500億円で、前年同月比26.7%増だった。サービス収支は1160億円の赤字、第二次所得収支は2680億円の赤字だった。
| 項目 | 2026年8月 | 2026年7月 | 2025年8月 |
|---|---|---|---|
| 経常収支 | 4兆600億円 | 2兆9900億円 | 3兆6300億円 |
| 貿易・サービス収支 | -8040億円 | -9130億円 | -1530億円 |
| 第一次所得収支 | 5兆1300億円 | 4兆2900億円 | 4兆2200億円 |
| 輸出 | 9兆8600億円 | 11兆2600億円 | 8兆4400億円 |
| 輸入 | 10兆5500億円 | 11兆6600億円 | 8兆3300億円 |
季節調整済みの経常黒字は2兆9800億円で、7月の2兆5200億円から増えた。季節調整済みの貿易収支は4850億円の赤字だった。
金融収支で動いた項目
金融収支は2兆2200億円で、7月は1兆7600億円だった。現行の表示方法では、プラスは資産・負債の増加、マイナスは減少を示す。
直接投資は差し引きで1兆200億円のマイナスとなり、7月は2兆6200億円のプラスだった。直接投資資産は4210億円増え、直接投資負債は1兆4400億円増えた。
証券投資は差し引きで4兆9700億円のプラスとなり、7月は6750億円のマイナスだった。証券投資資産は1170億円増えた一方、証券投資負債は4兆8600億円減った。
外貨準備は8月に15兆900億円減少した。7月は3760億円増えていた。公表資料には減少の理由は示されていない。
数値は速報で、財務省は四捨五入のため合計が合わない場合があるとしている。統計は財務相の委任を受けて日銀が集計している。
