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IDEC、通期利益予想を最大43%上方修正 自動化需要で

IDECは2027年3月期の営業利益予想を72億円から94億円に引き上げた。日本と中国を中心に半導体、ロボット、工作機械関連の需要が堅調で、売上高が当初の想定を上回るためで、配当予想は130円に据え置く。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月2日2分で読めるIDEC6652
工場の作業台に置かれた産業用制御スイッチとオペレーター端末。背景にロボットアームとウエハーキャリア

IDEC(6652)は10月2日、2027年3月期の通期予想を上方修正し、5月14日公表の従来予想に比べ売上高を12.6%、営業利益を30.6%引き上げた。取締役会が同日、修正を承認した。この割合は前期比の伸びではなく、従来予想からの変化率を示す。

修正の中身

同社は売上高を従来の755億円から850億円に引き上げた。営業利益は72億円から94億円、経常利益は67億5000万円から89億5000万円とする。親会社株主に帰属する当期純利益は60億円から86億円に上方修正し、修正率は43.3%。1株当たり当期純利益の予想は203円25銭から290円46銭となる。

2026年3月期の実績は、売上高が729億7000万円、営業利益が61億2000万円、親会社株主に帰属する当期純利益が38億7000万円、1株当たり当期純利益が131円22銭だった。今回の予想はこれらをすべて上回る。

売上増の要因

IDECは上方修正の理由を需要としている。資料によると、世界経済は中東情勢の緊迫化、エネルギー価格の上昇、サプライチェーンへの影響懸念から先行きが不透明な状況が続くものの、AIやデジタル関連分野を中心に設備投資需要は拡大している。グループでは日本と中国を中心に全地域で半導体、ロボット、工作機械関連などの需要が堅調に推移し、売上高は当初の想定を上回る見込みになった。増収効果で利益も想定を上回る見込みという。この説明はIDEC自身によるもので、対象は同社グループに限られる。

仕向地別では、修正率は国内が大きいが、円ベースの上積みは海外がわずかに多い。国内売上高は従来予想の254億円から18.5%増の301億円とし、47億円増える。海外売上高は501億円から9.6%増の549億円で、48億円増える。

製品別では、増加額のうち最も大きな部分をHMI事業が占める。

IDECの事業別売上高予想(2027年3月期)
予想は百万円単位。増減は2026年5月14日公表の予想との比較。出所:IDECの2026年10月2日付発表資料。
事業5月時点の予想修正後予想増減
HMI35,20041,000+16.5%
インダストリアルコンポーネンツ13,00014,700+13.1%
オートメーション&センシング8,8009,000+2.3%
安全・防爆13,40015,200+13.4%
システム5,1005,100変更なし

オートメーション&センシング事業の修正は小幅にとどまり、システムは51億円で変わらない。

配当と留意点

配当予想は変更しない。中間、期末とも1株当たり65円で、年間では130円。

数値は将来予想である。IDECは、現時点で入手している情報と合理的と判断する前提に基づいており、実際の業績は大きく異なる可能性があるとしている。発表資料には事業別、地域別の利益予想がなく、どの事業の利益率が高いかは分からない。