北海道電力は泊原子力発電所の防潮堤の工事費を1255億円に決定した。2カ月余り未定としていた金額が確定した。2026年10月9日付の同社の開示では、完了時期は2027年8月のまま変わらない。
確定した内容
同社は2026年7月30日、防潮堤の完成を2027年8月とすると開示し、工事費の変更額は精査中としていた。今回の開示では、精査が完了し、新たな工事費は1255億円になったとしている。工事費以外は前回の発表から変更はないという。
開示には従来の工事費が記載されておらず、増額幅は読み取れない。
建設する設備
同社によると、2024年2月の原子力規制委員会の新規制基準適合性に係る審査会合で設計方針と構造成立性の評価結果を説明し、基本構造を確定した。工事は2024年3月28日に始まった。
新たな防潮堤の高さは海抜19.0メートルで、敷地の高さは海抜10.0メートル。延長は約1200メートル、幅は最大30メートルで、コンクリートとセメント改良土で造る。岩盤に直接支持させる構造で、同社は「岩着支持構造」と呼んでいる。
工程の圧迫
同社は、発電所構内の作業エリアが狭く、防潮堤工事の作業が他の安全対策工事の作業と干渉していると説明している。2027年8月の完了を守るため様々な工程短縮策を講じており、さらに工程を短縮して早期の完成を目指すという。
残る不確定要素
同社は、業績への影響など開示すべき事項が判明した場合は速やかに開示するとしている。今回のお知らせに業績の数値はない。工事に関するお知らせであり、原子炉の再稼働時期は示しておらず、規制当局の承認についての記載もない。
