東証グロース上場の生活者購買データ会社、True Data(4416)は、金物店向けPOS・販売管理システムMUSASIを開発する大阪の企業の全株式を取得する。取締役会が2026年10月7日に承認し、株式譲渡は10月13日の予定。
買収の対価
価格の表記は2通りある。関東財務局に提出した臨時報告書は、株式取得価額を2億円、アドバイザリー費用など約2800万円を含む合計を約2億2800万円としている。適時開示では取得対価を2億2000万円、合計を2億4800万円としており、この差についての説明はない。売り手は相手先の要望により非開示。
取得するもの
対象会社のMUSASIは、プロショップ向けに掛売り、顧客別単価、請求、仕入れ、在庫を扱う。プロショップは、建設業者や大工、現場の職人向けに専門性の高い工具・資材・金物を販売する専門店。True Dataの補足説明資料によると、MUSASIは1992年に販売を開始し、約40万点の商品マスタを連携でき、顧客は約180社。対象会社の2025年8月期の売上高は1億620万円、営業利益は890万円、純資産は6390万円だった。
True Dataは、建材や補修用品のプロ向け購買が、家庭用品の消費者需要の先行指標になり得ると見ており、メーカーも商品企画にこのデータを活用できるとしている。同社はこれを期待であり、実証済みではないとしている。今回の案件は、中期経営計画で設けた10億円以上のM&A投資枠の初の実行となる。同計画の2029年3月期の売上高目標30億円には、買収によるシナジーは含まれていない。
資金の調達
三菱UFJ銀行から2億円を無担保で借り入れる契約を10月8日に結ぶ予定で、返済期限は2031年10月9日。財務上の特約として、True Dataは取得する会社への出資比率100%の維持、貸し手の同意なしの新規担保提供の制限、経常損益の黒字維持、フリーキャッシュフローの年間元利金合計に対する比率1.20以上の維持を求められる。業績への影響は精査中で、2027年3月期第3四半期から対象会社を連結する計画。
