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NIPPON EXPRESSホールディングス、Metro Supply Chain買収完了 企業価値18億カナダドル

NIPPON EXPRESSホールディングスが、カナダのコントラクトロジスティクス会社Metro Supply Chainを企業価値18億カナダドルで買収した。財務目標を達成すれば最大4億カナダドルを追加で支払い、11月1日には保有会社とMetroの合併を予定する。

倉庫の棚とコンテナの横に、複数の持ち株会社が1つの物流事業会社へつながる階層図を並べた編集用イラスト

NIPPON EXPRESSホールディングス(9147)は2026年10月1日(カナダ時間)、モントリオールに本拠を置くコントラクトロジスティクス会社Metro Supply Chain Group Inc.の買収を完了した。カナダの特別目的会社18268738 Canada Inc.を通じ、11,754,647株の100%を保有する。

支払い額と今後支払われ得る額

同社の発表によると、買収価額は企業価値で18億カナダドル、2070億円。換算にはすべて同社が用いた1カナダドル=115円のレートを使っている。このほか、売主のLDC Metro Holdings Inc.(56.0%)とCDP Investissements Inc.(44.0%)に対し、Metroが株式譲渡契約で定められた財務指標を達成した場合に限り、最大4億カナダドル(460億円)を現金で支払う。

このほかの2つのカナダドル建ての金額は買収価格ではない。NIPPON EXPRESSホールディングスは9月30日、新設したオンタリオ州の会社1001681010 Ontario Inc.に18億カナダドルを増資した。同社はこれを受け、18268738 Canadaに12億5281万6213カナダドルを増資した。いずれもグループ内の増資で、買収を実行したのは18268738 Canadaである。

事業内容

Metroは1974年に創業し、カナダ、米国、英国を中心にコントラクトロジスティクス事業を展開する。顧客は小売、消費財、自動車・製造業、ヘルスケア・ウェルネス、テクノロジーサービス、公共部門などにわたる。2025年9月期の売上高は13億7718万9000カナダドル、営業利益は5643万3000カナダドル、純利益は219万6000カナダドルだった。前の期は1639万8000カナダドルの最終赤字で、最終損益の振れの大きさを示している。営業利益は現地基準の指標で、収益から営業費用と償却費を差し引いた値。

Metro Supply Chain Group、9月期の直近3年間
連結数値は発表資料に記載のカナダドル千単位。営業利益は対象会社の現地基準の指標で、収益から営業費用と償却費を差し引いた値。
9月期売上高(千カナダドル)営業利益(千カナダドル)純利益(千カナダドル)
2023873,26044,40110,916
20241,153,02347,473-16,398
20251,377,18956,4332,196

買収完了後も続く再編

2つの特別目的会社はいずれも、NIPPON EXPRESSホールディングス自身の資本金に対して十分大きく、東京証券取引所の有価証券上場規程上の子会社等の異動に該当する。同社は関東財務局にも臨時報告書を提出した。報告書は、18億カナダドルの増資で資本金が親会社の10分の1以上になったため、オンタリオ州の会社を9月30日付で特定子会社と記載している。特定子会社とは、規模が規制上の基準を超える子会社を指す。

18268738 CanadaとMetroは、現地法に基づく合併を2026年11月1日(カナダ時間)に予定している。合併後の会社の商号はMetro Supply Chain Group Inc.のままとする。その後は既存の2社が特定子会社から外れ、存続するMetroが特定子会社となる。報告書はこの日付を予定としている。

訂正された実行時期

NIPPON EXPRESSホールディングスは4月17日の取締役会で、売主と買収について合意し、株式譲渡契約を締結することを決議した。この取引に関する臨時報告書は、実行時期を2026年7月から12月とし、各国の競争法に基づく手続きの完了などを条件としていた。10月2日に提出した訂正報告書は、この時期を2026年10月1日に改めた。

未確定の事項

NIPPON EXPRESSホールディングスは、2026年12月期の連結業績への影響を現在精査中としている。買収後統合(PMI)の計画と進捗は2027年2月に公表する予定。買収の効果は、まだ示されていない。