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今仙電機製作所、武漢の全生産を2027年3月までに広州へ 12億円の損失計上

今仙電機製作所は武漢の全生産を2027年3月末までに広州へ移管する計画で、約12億円の特別損失を見込む。別途、投資有価証券の売却に伴う特別利益が同期に見込まれるため、通期予想は据え置く

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月8日2分で読める今仙電機製作所7266
小さな工場ラインから大きなラインへ移される自動車用シートアジャスター部品と電子ユニット

今仙電機製作所(7266)は2026年10月8日の取締役会で、中国の2工場を1拠点に集約することを決議した。武漢子会社の全生産を2027年3月末までに広州子会社へ移管する。

現場での変更点

東証と名証に上場するシートアジャスターおよび電子機器メーカーの同社は、中国事業を広州今仙電機有限公司と武漢今仙電機有限公司の2社で展開してきた。両社は自動車部品、具体的にはシートアジャスターと電子ユニットを製造・販売している。

移管後の武漢今仙は、武漢地区の顧客への納入機能に限定し、事業を縮小して存続する。移管は計画段階で、完了していない。同社は広州今仙の稼働率を引き上げ、固定費を抑え、中国事業全体の収益性を高める考えだ。

同社はこの再編を、中国の自動車市場の大きな変化と結びつけている。1拠点への生産集約を決める前に、人員の適正化などの措置をすでに進めていたという。

費用

今仙電機製作所は2027年3月期の連結ベースで、約12億円の特別損失を見込む。再編で不要となる固定資産の処分と、退職金に相当する法定の経済補償金など拠点再編費用が要因という。金額は10月8日時点で入手可能な情報に基づくもので、実際の額は異なる可能性があるとしている。

影響を受ける武漢今仙の従業員については、影響が最小限となるよう配慮し、適用される法令に従って対応するという。発表文に人数の記載はない。

業績予想を据え置く理由

今仙電機製作所は、2026年5月15日に決算とともに公表した2027年3月期の連結業績予想を、現時点では変更しない。同日に別途開示した投資有価証券の売却に伴う特別利益が同期に計上され、損失を相殺する見込みだとしている。変更が見込まれる場合は速やかに開示するという。

2社の出資構成

広州今仙は2001年12月に設立され、資本金は7400万元。今仙電機製作所が100%出資する。武漢今仙は2011年3月の設立で、資本金は1億元。今仙電機製作所が60%、広州今仙が40%を出資する。