古野電気(6814)は、2026年8月31日までの6カ月間(中間期)の業績予想を上方修正した。営業利益は4月時点の100億円から28.0%増の128億円となる見通し。舶用電子機器メーカーの同社が10月6日に修正を発表した。中間期は既に終了しているが、数値は最終結果ではなく予想である。
変化した点
売上高は799億円の見通しで、従来予想の760億円から5.1%増える。経常利益は137億円と、100億円から37.0%増。親会社株主に帰属する利益は99億円と、80億円から23.8%増を見込む。中間期の1株当たり利益は313円19銭で、従来は253円9銭だった。
| 項目 | 4月時点の予想 | 修正後予想 | 増減率(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 76,000 | 79,900 | 5.1 |
| 営業利益 | 10,000 | 12,800 | 28.0 |
| 経常利益 | 10,000 | 13,700 | 37.0 |
| 親会社株主に帰属する利益 | 8,000 | 9,900 | 23.8 |
前年の中間期との比較はまちまちだ。古野電気の参考数値では、前年同期の売上高は686億5000万円、営業利益は93億円で、新予想はいずれも上回る。一方、同期の親会社株主に帰属する利益は101億9000万円で、新予想の99億円を上回っていた。1株当たり利益も322円48銭で、新予想の313円19銭を上回っていた。
古野電気の説明
古野電気は、為替レートはおおむね想定どおりに推移したと説明した。上振れの主因は舶用事業で、商船市場向けの販売が想定を上回った。
同社はこれを中国の造船会社によるものとし、手持ち工事量が高水準にあることを背景に建造能力を拡大していると説明した。古野電気の説明では、これにより船舶の建造スケジュールが前倒しとなり、製品の販売が当初の想定より早く進んだ。
利益面では、古野電気は増収、プロダクトミックスの改善、これまで取り組んできた同社が価格適正化と呼ぶ施策を挙げた。これらが相まって売上総利益率が想定を上回ったという。お知らせには売上総利益率そのものの数値は示されていない。
未定の点
古野電気は通期予想と配当予想を修正していない。両方とも精査中で、2026年10月9日に公表予定の中間期決算短信と併せて発表するとした。今回のお知らせは、工程の前倒しで以降の期間の売上高が前倒しされたのか、通期の需要が上積みされたのかには触れていない。このため、中間期の上振れを通期の指標と受け止めるべきではない。
