JICベンチャー・グロース・インベストメンツが運用するファンドは、2026年9月28日に第三者割当でクオリプス(4894)の新株61万9700株を1株4841円で取得し、保有割合が6.97%となった。取得は市場外取引。10月2日に提出された大量保有報告書で分かった。
保有状況
報告書は、保有主体をJICVGIオポチュニティファンド1号投資事業有限責任組合とし、無限責任組合員はJICベンチャー・グロース・インベストメンツとしている。提出者は、自らが無限責任組合員を務めるファンドの保有株を対象とする規定に基づき、株券等の数を計上している。大量保有報告制度では、上場会社の株券等の保有割合が5%を超えた保有者は財務省の地方機関である財務局への報告が必要で、今回の報告書は関東財務局長に提出された。
6.97%は、2026年9月28日現在の発行済株式総数889万3076株を基準に算出した。報告書によると、ファンドの保有株数は61万9700株で、新株予約権や新株予約権付社債などの潜在株券等の記載はない。直前の報告書の保有割合は空欄で、従来の保有状況からの変化は示されていない。
取得価格と資金
報告書によると、取得資金の合計は29億9996万8000円で、約30億円。資金は「その他」に区分され、ファンドの運用資金と説明されている。借入れの記載はなく、借入先も示されていない。
提出者は保有目的を純投資とし、重要提案行為等はないと報告している。実質的には、経営戦略や取締役会の議席、資本政策をめぐって経営陣に働きかける計画を示さない、投資目的の保有と位置づけた内容だ。
今回の位置づけ
クオリプスは東証上場の企業で、ReHeartが1回の治療当たり5320万円で保険収載された。その経緯はTokyo Briefが9月に報じたとおりだ。今回の提出は、その保険収載の後に株主名簿へ投資家が加わったことを示す。報告書は、クオリプスが株式を発行した理由や、調達資金の使途に触れていない。
