東証グロース市場上場のクオリプス(証券コード4894)は、日本の厚生労働省が心不全治療法「ReHeart」を国の医療保険の価格基準表に収載したと発表した。適用開始は2026年9月1日。この収載は厚生労働省の官報告示を通じて公表された。
厚労省は償還価格を1回の治療当たり5320万円と設定した。ReHeartの適応は、薬物治療や侵襲的処置を含む標準治療で十分な効果が得られなかった、虚血性心筋症による重症心不全患者に限られる。これにより、対象は既存の治療を受けても十分な改善が見られなかった患者に限定され、より広範な心不全患者層を対象とするものではない。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 償還価格 | ¥53.2mn per treatment |
| 区分 | C2 (new function, new technology) |
| 算定方式 | Cost-calculation method |
| 市場性加算 | Category I, 10% |
| 加算係数 | 1.0 |
| 適用開始日 | September 1, 2026 |
規制当局はReHeartを新機能・新技術に対応するC2区分に分類し、原価計算方式で価格を算定した。算定された基準額に加え、厚労省は市場性加算(I)10%を適用し、加算係数は1.0とした。
自社でReHeartの開発を進めてきたクオリプスは、この収載による業績への影響は2026年7月28日に公表した通期連結業績予想に既に織り込んでいるとし、予想の見直しが必要となった場合は速やかに開示するとした。同社は、想定患者数、参加医療機関数、または改訂後の利益見通しの数値について、既存予想への言及を超える情報は明らかにしていない。
保険収載により商業的な保険請求に向けた規制上の障壁は解消されたが、これ単独では今期にどれだけの治療が実施されるかを投資家に示すものではない。クオリプスは、現行の予想が既に収載を織り込んでいることを確認した以上の展開スケジュールや販売数量の想定の更新は開示していない。
