BCJ-110によるイーソル(4420)への株式公開買付け(TOB)は買付予定数の下限を上回り、公開買付者は応募株式の全てを取得する。TOBは9月2日から10月19日まで1株820円、下限1053万5800株の条件で実施された。応募株数は1275万9681株に達し、イーソルが10月20日付の開示資料でTOBの成立を発表した。Tokyo Briefの過去の記事で開始時の詳細を報じている。
買付け後の持株比率
応募された1275万9681株は議決権12万7596個に相当し、発行済株式総数2000万株から自己株式28万260株を除いた1971万9740株を基準とするイーソルの総議決権の64.70%にあたる。BCJ-110が提出した公開買付報告書では、特別関係者の所有分である議決権2万6307個を加えた買付け後の株券等所有割合を78.05%としている。イーソルの発表資料によると、買付け後の特別関係者の所有割合は13.34%となる。
株式の受け渡しはまだ完了していない。野村證券を通じた決済は10月26日に始まり、イーソルは支配権の移動が同日の決済完了を条件としていると説明する。金融商品取引法の親会社および主要株主の異動に関する規定に基づきイーソルが提出した臨時報告書では、異動予定日を10月26日としている。
資本関係の構造
BCJ-110は2026年6月1日に資本金5000円で設立された。同社は所在地、代表取締役、資本金がすべて同じBCJ-109の完全子会社であり、BCJ-109はBCPE Energy Cayman, L.P.の完全子会社だ。発表資料にはそれより上位の出資者は記載されていない。イーソルは、決済が完了すればBCJ-110とBCJ-109の双方が親会社に該当し、意思決定に与える影響が最も大きい非上場の親会社としてBCJ-110が開示対象になると見込んでいる。
現在、イーソル従業員持株会が議決権2万414個(10.35%)を保有する筆頭株主だが、決済をもって筆頭株主から外れる。
上場廃止はまだ先
BCJ-110は今回のTOBで、自己株式ならびに不応募に合意した株主2社であるKAM(141万720株)およびもう1社(120万株)の保有分計261万720株を除く対象株式の全てを取得することはできなかった。イーソルによると、BCJ-110は株主を自社とこの不応募合意株主2社のみとするための一連の手続を実施する予定だ。この手続が実行された場合、イーソル株は所定の手続を経て東京証券取引所スタンダード市場の上場廃止基準に従い上場廃止となり、同市場での取引ができなくなる。
発表資料にこれら手続の日程は示されていない。具体的な手続と実施時期はBCJ-110とイーソルが協議して決定し、決まり次第イーソルが速やかに公表する。それまでイーソルの上場は維持される。
