東証プライム上場のホームセンター・外食グループ、アークランズ(9842)は、2026年2月期の利益を4分の1超引き下げた。同社は10月13日、親会社株主に帰属する純利益が59億5000万円となり、訂正前の80億9000万円から26.4%減ったと発表した。Tokyo Briefの過去の報道
調査で判明した内容
アークランズは2026年7月3日、ペット事業の子会社グループ(お知らせでの呼称はPFH)の不適切な会計処理の疑義を調べる特別調査委員会を設置し、10月2日に同委員会の報告書を受領した。同社によると、PFHから親会社への連結レポーティング・パッケージには、会計システムの数値と異なる数値が使われていた。調査では、棚卸資産の未実現利益の消去漏れや、貸倒引当金と賞与引当金の計上の先送りも判明した。
アークランズは2025年6月6日、同グループの全株式を現金65億円で取得した。同グループはペットの販売、アフターケア、動物病院の運営を手がける。今回の訂正には、PFHの繰延税金資産の回収可能性の見直しも反映した。重要性が乏しいとして従来訂正していなかった項目も、同時に訂正した。
3期間とも同じ方向の訂正
訂正は2025年8月までの中間期、2025年11月までの9カ月、通期に及ぶ。売上高はほとんど変わらなかった。訂正の影響は利益に表れ、営業利益は中間期で4.6%、9カ月で6.7%、通期で8.6%それぞれ減った。
| 期間 | 営業利益(訂正前) | 営業利益(訂正後) | 純利益(訂正前) | 純利益(訂正後) |
|---|---|---|---|---|
| 中間期(2025年8月まで) | 8,878 | 8,471 | 5,680 | 5,380 |
| 9カ月(2025年11月まで) | 11,597 | 10,821 | 7,071 | 6,449 |
| 通期(2026年2月まで) | 14,196 | 12,971 | 8,088 | 5,953 |
通期の総資産は3462億1000万円から3439億3000万円に、純資産は1283億6000万円から1261億7000万円にそれぞれ減った。アークランズはお知らせで株主や投資家に謝罪した。
提出書類と残る項目
アークランズは10月13日、有価証券報告書と半期報告書の訂正報告書を関東財務局に提出し、中間期、第3四半期、通期の決算短信を訂正した。訂正後の通期の財務諸表はPwC Japan有限責任監査法人が監査し、中間期の財務諸表は同監査法人が期中レビューを行った。
同社のお知らせによると、内部統制報告書の訂正と、財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備については、別の発表で扱っている。お知らせには、アークランズが予定する改善策は記載されていない。
