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第2026-09-10号|2026年9月10日

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EQT、カカクコムへの提案を再度引き上げ デジタルガレージは1220億円の受け取りに期待

EQTがカカクコムへの買収提案を3度目となる引き上げで1株3680円とする中、ベインキャピタルとLINEヤフーは譲らず、デジタルガレージは1224億円規模のエグジットの行方を見守っている。

マーケット

市場概況

9月10日号より時点:2026年9月10日(日本時間)
日経平均株価65,270.95+0.2%
TOPIX4,054.58+0.2%
JPXプライム150指数1,698.11+0.25%
米ドル/円153.41+0.19%
新発10年国債利回り2.891%-0.5 bps

東京株式相場は上昇し、新発10年国債利回りはわずかに低下した。

日経、JPX、日銀、財務省のデータに基づく-数値のみで論評なし。

主要記事

カカクコム争奪戦

競合する買収提案を表す2本の積み上げ棒グラフが上昇する様子と、株主間で持ち株比率が移動する様子を示す小さな図のイラスト

EQT、カカクコム提案を1株3680円に引き上げ ベインキャピタルとの争い長期化

カカクコムの非公開化を目指すEQT系の買収特別目的会社カムグラス1は、ベインキャピタルとLINEヤフーによる対抗提案を退けるべく、公開買付価格を1カ月で3回目となる引き上げを行い、1株3571円から3680円とした。5月13日から続く買付期間は9月29日までとなり、決済日は10月6日にずれ込んだ。

なぜ重要か: デジタルガレージはカカクコム株の20.68%を保有しており、取引が成立すればおよそ1224億円を受け取る見込みだが、この収益はデジタルガレージ自身が制御できる要素ではなく、EQTが対抗提案を退けられるかどうかに完全にかかっている。

注目点: カムグラス1は5月13日の当初届出以降、9月10日に提出した訂正が直近となる形で条件を繰り返し修正してきており、価格の引き上げが行われるたびに、争いに残りたいベインキャピタルとLINEヤフーが対抗するためのハードルは高まっている。

注意点: 決済は取引成立が前提となる。買付期間が9月29日に終了し、決済が実際に10月6日に行われるまで、何も確定していない。

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注目記事

東京政策ウォッチ

円マークを中心に為替データパネルと債券台帳が配置された、国際的な通貨政策協調の議論を表す抽象的なイラスト

日本財務相、G7と米国が為替介入を支持 G20で異論出ず

片山財務相と植田日銀総裁は、米ノースカロライナ州アシュビルで開かれたG20財務相会合後に共同記者会見を開き、主な論点は円相場だった。片山氏は、日本の直近の為替介入はG7との国際合意の下、米国の支持も得て実施したものであり、会合でこの点を提起した際に異論を唱えた参加者はいなかったと述べた。介入の具体的な水準については、これまで通り言及を避けた。

注意点: 会合では共同声明ではなく議長声明が発表されたが、この形式の選択は、重要鉱物とサプライチェーンに関する文言への中国の同意拒否を反映したものであり、この対立は為替を巡る議論よりも長く尾を引いた。

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税率付きの値札が貼られたスーパーの食品パッケージと、日本国債証書の束、下降する予算台帳のラインを並べたエディトリアル画像

日本財務相、食品減税の財源に赤字国債を否定

日本の財務相は、食品への消費税減税の財源について、新規の赤字国債ではなく、税制優遇や補助金、補正予算のゼロベースの見直しで賄うと述べたが、この計画に必要な国債発行額についてはまだ明らかにしていない。

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注目記事

企業の動き

旅行チケットの半券の隣に積み上がる円硬貨の山を描いた、オンライン旅行会社の大幅な配当増加を表すイラスト

エアトリップ、利益予想を上方修正し配当16倍を表明

エアトリップの2026年9月期の期末配当は、前年の1株10円から大幅に増え160円に跳ね上がる。同社は上場10周年を機に、2028年9月期までの3年間で株主に100億円超を還元するとの方針を打ち出した。

変更点: 2028年9月期までの3年間、調整後営業利益に対する配当性向を100%に設定し、この方針では当期にすでに実施済みのおよそ24億円の自社株買いも確認された。

なぜ重要か: 上場から10年を経て、エアトリップは利益成長を内部留保に回すのではなく、即座に大規模な現金還元に転換している。ただし、2029年に予定される投資フェーズが始まると配当は10円に戻る。

注意点: この手厚い還元期間は3年間に限られており、投資再開後も160円が新たな基準になると株主は想定すべきではない。

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離れて立つ2つの銀行窓口カウンターを描いた、合併計画を撤回した日本の地方銀行持株会社2社を表すイラスト

あいちフィナンシャルグループと三十三フィナンシャルグループ、合併計画を撤回

あいちフィナンシャルグループと三十三フィナンシャルグループは、4カ月前に合意した合併計画を撤回した。両社の取締役会は9月10日、5月13日に締結した基本合意を解消することを決議し、それぞれ関東財務局に提出していた計画に関する臨時報告書を全面的に取り下げた。両社は同日、東京証券取引所と名古屋証券取引所への共同開示でこの解消を明らかにした。

なぜ重要か: 東海地方の両行持株会社は、統合持株会社の方向性を巡る見解の相違により、9月の期限を前に最終合意の実現が困難になったとしている。両社とも、この解消が業績に影響を与えることはないとしている。

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積水化学、ブリスベンの住宅建設会社を約3.35億豪ドルで買収し経営権取得

積水化学の取締役会は9月10日、クイーンズランド州ブリスベンで土地開発・住宅建設事業を営むAusbuild Groupの株式51%を、アドバイザリー費用を含み価格調整条項も付いた約3.35億豪ドルで取得することを決議した。積水は将来的にさらなる買収を行い、出資比率を90%まで引き上げる計画だとしている。

なぜ重要か: 計画では、日本国内で68万戸超に供給実績を持つ「セキスイハイム」ブランドを支える工業化住宅工法を、およそ3年以内にAusbuildのタウンハウス事業に導入し、クイーンズランド州の電気料金上昇や洪水リスクに対応するため太陽光発電、蓄電池、耐水害設計を加える方針だ。積水は連結業績への影響は精査中としている。

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注目記事

ガバナンスと法的余波

自社株買いと配当による企業のキャッシュフローが分配可能額の上限線に迫る様子を示す抽象図で、ニデックの資本還元を巡る株主訴訟を表す

ニデック株主、自社株買いと配当を巡り元取締役2人に287.3億円求める

ニデックの株主1人が京都地方裁判所に、元取締役2人を相手取り287.3億円の返還を求める株主代表訴訟を提起した。訴えは、2022年9月と2023年2〜3月の自社株買い、および2022年12月の中間配当が、会社法上の分配可能額を超えていたと主張している。ニデックは9月10日、前日に訴訟提起の通知を受け取ったことを開示した。

なぜ重要か: ニデックは、この請求は元取締役2人個人を対象とするもので同社自身の業績には影響しないとしているが、この金額は3月の社内調査で設置された役員責任調査委員会に端を発するものだ。

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大きな円建て請求額に取り消し線が引かれた台帳ページと、棚に並ぶ医薬品バイアルを描いた、製薬会社に対する訴訟棄却を表すイラスト

東京地裁、NTKの第一三共に対する2033億円の損害賠償請求を棄却

東京地方裁判所は、インドのフォーティス・ヘルスケアに対する公開買付けが阻止されたことを巡りノーザンTKベンチャーが第一三共に起こした3年越しの訴訟について、全ての請求を棄却した。損害賠償請求額は、2025年5月にNTKが請求を修正した後、当初の200億円から2033億円に膨らんでいた。

注目点: 第一三共は、NTKが控訴した場合も引き続き自らの立場を主張していく方針であり、今回の判決が最終的な決着とは限らない。

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さくらインターネット最終報告、最大136万件のアカウントが対象に

さくらインターネットは、8月に最初に公表した不正アクセスに関する調査を終了したが、最終的な数字は当初の説明よりも規模が大きく、発生時期も古いことが分かった。営業管理システムでは最大136万563件のアカウントが対象となり、未ハッシュ化された初期パスワードも含まれる。また別の顧客データベースは2023年4月から2026年3月まで外部から到達可能な状態にあり、発見されるまでほぼ3年間が経過していた。

注意点: さくらインターネットは、2つの不正アクセスを結びつける明確な証拠は見つかっておらず、これまでのところ露出したデータの悪用も確認されていないとしているが、クレジットカード情報は保有していないため、最悪の場合の影響範囲は限定的だとしている。

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ニュース短信

クイックヒッツ

  • サトウ食品の四半期利益90%減、ようやく通期予想を公表

    サトウ食品の四半期利益は、割安な業務用米の流通で自社のパック米が割高に見えたことと、前年同期の一時的利益がかさ上げ要因になっていたことから90.5%減少した。同社は米価格の変動が大きく予想の公表は困難としていたが、ようやく通期予想を公表し、利益は26.4%減となる見通しを示した。

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  • 六甲バター、コスト増が価格転嫁を上回り通期利益予想を35%下方修正

    日本のQ・B・Bブランドのチーズメーカーは、包装コストが1割超上昇したことに加え、中東情勢の悪化と想定より円安に振れた為替が重なり、通期営業利益予想を35%引き下げ15億円とした。7月の地震で子会社の工場が操業停止したことも追い打ちとなった。

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  • ビジョナル、HRMOS成長加速でも来期利益予想は横ばい

    ビジョナルの2026年7月期の売上高は24%増加したが、賃上げ税制の期限切れと新設の防衛特別法人税の影響で、来期の利益予想は実質横ばいとなる。一方、HRMOSの導入社数はほぼ5倍に増え、Thinkingsの買収でグループののれんは37億円から120億円に増加した。

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  • タイミー、売上高25%増も利益率縮小 プライム市場移行の準備開始

    タイミーの四半期売上高は24.8%増加し、ワーカー稼働率は86.3%に達したが、利益率が縮小し営業利益は5.8%増にとどまった。取締役会はプライム市場への申請準備をようやく始めた段階で、申請時期はまだ決まっていない。

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  • MBKパートナーズ、1株1550円でシェアリングテクノロジーを非公開化へ

    シェアリングテクノロジーの取締役会は、株主に対しMBKパートナーズによる1株1550円の公開買付けへの応募を推奨している。この買付けが成立するには63.58%の応募が必要だが、買収主体が最終的に取得する株式数に上限は設けられていない。

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  • オアシス、エス・エム・エス株保有比率を25.93%に引き上げ 取締役構成・事業変更を求める権利を留保

    オアシス・マネジメントはエス・エム・エスの保有比率を25.93%まで引き上げた。413億円に上るこの買い増しはすべてファンド資金で賄われ、そのうち160万7500株を1株2460円で取得する時間外の相対取引も1件含まれる。同ファンドはエス・エム・エスとの間で、事業戦略やAI活用、価格戦略について対話を行っており、すでに提案を行っている。今後1年でさらなる提案を予定しており、取締役構成、事業売却、上場廃止などにも触れる見込みだが、これらの具体的な措置はいずれも公表されていない。

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  • 3Dインベストメント・パートナーズ、Jフロントリテイリング株を11.63%に引き上げ 取締役・資産変更を求める権利を留保

    3Dインベストメント・パートナーズによるJフロントリテイリング株の保有比率は、759億円に上る全額現金での買い増しにより10.32%から11.63%に上昇した。同ファンドは、Jフロントリテイリングの中長期的な価値向上に資すると判断すれば、取締役構成の変更や資産売却、配当方針の見直しを正式に提案する可能性があるとしている。

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  • FDA、生化学工業の腰痛治療薬の米国申請を工場の不備を理由に差し止め データには懸念なし

    生化学工業がFDAから受領したComplete Response Letterでは、SI-6603の原薬製造工場における未解消の不備と、製剤受託先での新たな問題が指摘された。薬剤の有効性・安全性データについての懸念は示されておらず、再提出時期も示されていない。

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  • サイバートラスト、アップルの新CA承認ルールを満たせず証明書発行を停止

    サイバートラストは、外部運用の中間認証局に対しアップルが新たに求める承認をルート認証局のパートナーが取得できなかったことを受け、9月15日からSSL/TLS証明書の発行を一時停止する。アップルとグーグルの承認が得られるまでの間、証明書の失効も余儀なくされる。

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  • イオン、熊本モール爆発事故を受け14施設を既存店売上高から除外

    7月28日に発生した熊本のモール爆発事故を受け、イオン九州の12店舗とイオンモールの2施設が8月まで休業を続けた。イオンはこれらの店舗を既存店売上高から除外し、7月分の数値を遡って修正した。原因については外部の調査委員会が調査を進めている。

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  • FIXER、EVO FUNDの新株予約権を消却し16.3億円の資金調達計画を撤回

    FIXERはEVO FUND保有の新株予約権を全て消却し、潜在希薄化276万株分を解消するとともに、16.3億円の資金調達を取りやめる。同社の「Sovereign GaiXer」製品が完成し販売段階に移行したため不要になったとしている。

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  • クアンタムソリューションズ、6100万ドルGPU契約の頭金830万ドルを支払い 取引先の「在庫あり」発言を修正

    クアンタムソリューションズは、希薄化を伴う株式割当と暗号資産売却で調達した資金により、総額6100万ドルのGPUサーバー契約のうち13.6%にあたる830万ドルを支払った。関東地方に拠点を置く匿名の取引先が以前示した「在庫あり」との説明は、すでに在庫として存在するサーバーの数ではなく、調達能力を指したものだったと同社は説明している。

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  • アキッパ、IPO価格を上限の570円に決定 9月18日に上場へ

    アキッパは、需要が供給を上回りブックビルディングが上限に集中したことを受け、IPO価格を1株540〜570円のレンジの上限である570円に決定した。SOMPOホールディングス、ディー・エヌ・エー、ベンチャー出資者らが売却する株式数は、同社自身が調達する株式数を大きく上回る。

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  • スバルの自社株買い、8月の237.5億円で3分の1超に到達

    スバルは8月単月で237.5億円の自社株買いを実施し、1500億円の上限枠に対する累計取得額は33.86%に達した。プログラムの期限である2027年3月まではまだ7カ月ある。

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  • デジタルグリッド、契約増でも蓄電池投資が利益予想を下押し

    デジタルグリッドの契約電力容量は38%増加し売上高は過去最高を記録したが、系統用蓄電池の保有へ債務で資金調達しつつ舵を切ったことで自己資本比率が34.1%まで低下し営業キャッシュフローがマイナスに転じたため、同社は来期の営業利益を5%減、純利益を18%近く減とする見通しを示した。

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