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サトウ食品の四半期利益90%減、ついに通期予想を公表

サトウ食品の四半期利益は90.5%減、精米価格の下落でパックご飯が割高に見え、前年同期の一時的な売却益が比較を押し上げていたが、米価格の変動で予想公表が困難としていた同社もついに通期予想を公表し、利益は26.4%減の見通しとなった

2026年9月10日2分で読めるサトウ食品2923
日本の食品メーカーが直面するコスト圧力を象徴する、工場のコンベアライン上に並ぶパックご飯のトレーと、脇に積まれた原料米の袋

サトウ食品の第1四半期(5月から7月、2027年4月期の初動期間)は惨敗となった。連結売上高は前年同期比10.6%減の79億9600万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は90.5%減の1億100万円となり、前年同期の10億7000万円から急落した。

同社の説明によれば、主力製品に逆風となった市場環境が原因だという。四半期中に米の相場価格が下落し、これにより精米(バラ売り)に比べてパックご飯が相対的に割高に見えたとサトウ食品は説明した。パックご飯自体の実需は底堅く推移したという。パックご飯事業の売上高は11.6%減の68億2900万円、規模の小さい餅事業は4.1%減の11億6300万円と比較的堅調だった。営業利益は原材料費や物流費の上昇が続いた影響で87.5%減の1億700万円、経常利益は84.5%減の1億5000万円となった。前年同期比の落差には見かけ上の要因もある。前年同期には投資有価証券売却益5億4600万円が計上されており、前年同期の利益水準を押し上げていたが、今期はこの押し上げ効果が再現しなかった。

株主にとってより大きなニュースは、通期業績予想そのものだ。サトウ食品はこれまで、米価格の変動が予測しにくく合理的な見積もりができないとして、通期見通しを未定としていたが、今回これを公表した。2027年4月期の通期予想は、売上高560億円(前期比8.2%増)、営業利益29億4000万円(同11.9%減)、経常利益30億5000万円(同15.0%減)、純利益20億6000万円(同26.4%減)で、1株当たり利益は408円44銭となる見通しだ。

サトウ食品:四半期実績と新たに公表された通期予想
同社の決算発表資料に基づく数値。前年同期比および前年同期との比較は同社の発表による。
項目2027年4月期第1四半期(前年同期比)通期予想(前期比)
売上高79億9600万円(10.6%減)560億円(8.2%増)
営業利益1億700万円(87.5%減)29億4000万円(11.9%減)
経常利益1億5000万円(84.5%減)30億5000万円(15.0%減)
純利益(親会社株主帰属)1億100万円(90.5%減)20億6000万円(26.4%減)

経営陣はまた、正月飾り用の鏡餅について、原料米や資材、人件費、物流費の上昇を自社努力だけでは吸収しきれないとして、2026年8月3日出荷分から価格を引き上げるとしている。配当予想は新たに1株当たり75円(全額期末配当)と設定され、前期の実績配当と同水準となる。開示資料では、これまで未定としていた配当予想からの修正であり、大幅に低い利益見通しと同時に公表されたものと位置付けている。