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キオクシアとサンディスクの5兆円要求、政府支援が条件
キオクシアとサンディスクは、政府が応分の負担をするならば2032年までに日本国内の半導体工場に5兆円を投じたい考えだ。一方、カカクコムの買収提案者は買収価格をわずか1円引き上げた――どうやらそれが対立を制する方法らしい。
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市場概況
東京株式相場は上昇し、新発10年物国債利回りはやや低下した。
出典:日経、JPX、日銀、財務省 — 数値であり、論評ではない
主要記事
キオクシアとサンディスクの5兆円、日本への賭け

キオクシアとサンディスク、2032年までに日本へ5兆円投資目標も政府支援が条件
キオクシアホールディングスとサンディスクは8月27日、2032年までに日本のフラッシュメモリー生産に約5兆円(310億ドル超)を投資する計画だと発表した。両社が25年以上続けてきた合弁事業を延長する形となる。投資対象はキオクシアと同名の子会社が運営する既存の2工場で、新設ではない。この投資計画には明確な条件が付されており、両社がまだ詳細を明らかにしていない日本政府の支援を前提としている。
なぜ重要か: 世界最大級のフラッシュメモリーメーカー2社による5兆円規模の投資表明は、他地域での生産能力拡大を検討するメーカーが増える中でも、日本が世界的な半導体供給の中心であり続けるとの賭けだ。これまで主にロジック半導体プロジェクトに関連付けられてきた東京の半導体補助策を、メモリー分野にも広げるものでもある。
注意点: この金額のすべてが、両社がまだ明示していない政府支援を前提としている――金額も、期限も、仕組みも示されていない。政府が具体的な数字を示すまで、5兆円は予算ではなく意欲の表明にすぎない。
注目点: 注目点は、キオクシアとサンディスクが資金投入を迫られる前に日本政府が補助策を打ち出すかどうか、そして5兆円のうちどれだけが実際に支出され、どれだけが実現するかどうか分からない支援に懸かったままになるかだ。
注目記事
経営権と買収を巡る攻防

ラックスシェアの795円買収案、シードの支配権は最大株主に
ラックスシェア・プレシジョンのケイマン籍買収主体は8月27日、シード(東証スタンダード:7743)を1株795円で非公開化するための株式公開買付けを実施すると発表した。買付期間は8月27日から10月13日まで。シードの取締役会は前日に開催され、株主に応募を推奨する決議を行った。
注意点: 非公開化後、投票権の51%を保有するのはラックスシェアではなくシードの最大株主となる――中国の大手電子機器メーカーが主導する取引としては異例の構造だ。

カカクコム買収提案者、1円上乗せ 対抗陣営の主要株主との契約は失効
カカクコム(東証:2371)の完全子会社化を目指すEQT系の買収主体カムグラス1株式会社は、買付価格をわずか1円引き上げて1株3571円とし、期限を9月10日まで延長した。5月の開始以来、買付期間は75営業日から85営業日に延びる。
なぜ重要か: 1円の上乗せは見せかけに過ぎない。本質的な変化は、対抗買収者のBCPEブリッツ・ケイマンが引き上げ後の価格に追随しなかったことで、カカクコムの19.52%を保有するオアシス・マネジメントとの応募契約が8月20日に失効したことだ――これによりオアシスの株式が、争われている非公開化の結果を左右し得る自由な状態になった。
SAAFホールディングス、対象株主の票を除外して買収防衛策を承認
SAAFホールディングスの株主は8月25日の臨時株主総会で、新株予約権を活用した買収防衛策を71.54%の賛成で承認した。9月14日の基準日時点の株主(SAAF自身を除く)は、1株につき1個の新株予約権を受け取る。
注意点: 同社の独立委員会は、結果を確定する前に、防衛策の対象となる株主グループに関連する6万3044票を集計から除外していた――この手続き上の詳細が、賛成多数がどれほど余裕を持って見えるかを左右した。
アクティビスト、ガンホーに要求 代表取締役か会長を解任、さもなくば買い手を探せ
ガンホー・オンライン・エンターテイメントの株式13.67%を保有するストラテジックキャピタルは、同社が買収による非公開化を選ばず東京証券取引所への上場を維持する場合、代表取締役または会長のいずれかの解任を求めると当局に届け出た。
なぜ重要か: 通常の大量保有報告書の形を取りながら実質的には最終通告であり――会社を売却するか、経営陣を失うか――東証上場のゲーム会社に対するアクティビストの攻勢を一段と強めるものだ。
注目記事
業績上方修正と資本の入れ替え

日本触媒、電池電解液工場の予算を430億円に上方修正 稼働は2028年12月に延期
日本触媒は、北九州のリチウムイオン電池電解液(LiFSI)工場の予算を約375億円から約430億円に上方修正し、商業運転開始時期を2028年7月から同年12月に延期した。
なぜ重要か: 同社は用地取得の遅れと銅・石油関連製品・建設コストの上昇を理由に挙げており、政府が補助する日本のEV電池サプライチェーンが実際のコスト高に直面していることを具体的に示している。政府による125億円の補助金交付方針は変わっていない。

ダイドー、トルコのインフレ予想が28.6%に上昇も業績予想を上方修正
ダイドーグループホールディングスは、年末時点のトルコの想定インフレ率を21%から28.6%に上方修正しつつ、通期営業利益予想を18億円上方修正して123億円とし、純利益予想も10億円上方修正して60億円とした。
注意点: このインフレ率の見直しには、ハイパーインフレ会計による営業利益への11億円の押し下げ効果が組み込まれている。それでも今回の上方修正は、前年の303億円の純損失からの回復にとどまる。
ヤマハ、ヤマハ発動機株売却で249億円の利益 IFRS適用で連結にはほぼ反映されず
ヤマハ株式会社は8月27日、ブロックトレードによりヤマハ発動機株1400万株を売却し、同社に対する保有比率を2.84%から1.46%に引き下げるとともに、単独決算で249億円の売却益を計上した。
注意点: IFRSの時価会計により、その利益のほぼ全額はヤマハの連結決算には反映されない――株式売却そのものは実体を持つが、利益の押し上げ効果はほぼ実体を持たない。
SUMCO、台湾ウエハーメーカーFSTへの出資比率を38%に低下 連結対象から除外
SUMCOは8月20日、台北市場で台湾のフォルモサSUMCOテクノロジー株の売却を完了し、投票権比率を38.0%に引き下げた。これは同社を連結決算に留めるために必要な水準を下回る。
なぜ重要か: FSTは9月末をもって持分法適用会社に移行し、SUMCOの台湾半導体サプライチェーンへの関与の計上方法が変わる。業績への影響は現在も精査中だ。
ニュース短信
ニュース短信
田村製作所、AIデータセンター需要で通期利益予想を過去最高に上方修正
続きを読む田村製作所は、2027年3月期の営業利益を65億円と見込み、2018年に記録した過去最高を上回る水準とした。AIデータセンター向け受注と価格上昇が、5月以来変更していなかった予想を上回ったことが背景にある。
スターフライヤー、世界的な供給難の中で予備エンジンを10年契約で確保
続きを読むスターフライヤーは、2027年12月から10年間でLEAP-1A26予備エンジン1台に約33億円を支払うと取引所に開示した。世界的なエンジン不足により、代替エンジンを急遽確保することが難しくなっているという。
JR九州、地震被災の新幹線区間を9月18日に運行再開へ
続きを読む九州旅客鉄道は、熊本から新水俣までの新幹線区間を9月18日に、鹿児島本線の宇土―八代間を10月中旬までに運行再開する見通しだ。ただ余震の状況次第でいずれの日程も遅れる可能性があり、地震による業績への影響は現在も集計中だ。
DKK、株主還元予算を拡大 資本コストを上回るROEでPBR1倍割れ解消へ
続きを読むDKK株式会社は、自社株が5年連続で株価純資産倍率(PBR)1倍を下回っていることを認め、株主資本コストを上回るROEを目標とするとともに、3年間の株主還元予算を20億円から25億円に引き上げる。
JINUSHI、113.9億円の土地を三菱HCキャピタル系新ファンドに売却
続きを読むJINUSHIの取締会は、113.9億円相当の土地3件を三菱HCキャピタル系ファンドに売却することを承認した。この売却先は用地取得を加速するための投資媒体であり、JINUSHIは物件管理料を継続して受け取る。
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ジーニー、みずほ銀行保有の優先株375万株を消却へ
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日本、RSウイルスワクチンでギラン・バレー症候群の報告義務化を提案
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オートバックス、赤字のフランス子会社を1ユーロで売却へ 利益予想24%上方修正
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