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タムラ製作所、AIデータセンター需要を背景に通期利益予想を過去最高水準に上方修正

AIデータセンター向け受注と価格改定が5月以来変わらなかった予想を上回ったことを受け、タムラ製作所は2027年3月期の営業利益予想を2018年の過去最高を上回る65億円とした

2026年8月27日2分で読めるタムラ製作所6768
「タムラ製作所、AIデータセンター需要を背景に通期利益予想を過去最高水準に上方修正」のための編集イラスト。

タムラ製作所(銘柄コード6768、東証プライム上場)は、トランス、コイル、電子化学実装材料を手掛ける東京上場企業で、2027年3月期の連結業績通期予想を上方修正した。今回の修正は、2026年8月5日に従来予想を維持すると表明してからわずか3週間後のもので、この予想数値は5月11日の初回公表以来変わっていなかった。

予想はすべての項目で上方修正された。売上高予想は1300億円から1450億円へ11.5%増加した。営業利益予想は56億円から65億円へ16.1%増加した。経常利益予想は49億円から58億円へ18.3%増加し、親会社株主に帰属する純利益予想は45億円から52億円へ15.6%増加した。1株当たり利益(EPS)予想は56円55銭から65円35銭に上昇した。

タムラ製作所の2027年3月期修正予想
数値はタムラ製作所の2026年8月27日付業績予想修正に関する発表によるもの。前年度実績は2026年3月期のもの
指標修正前予想修正後予想増減
売上高¥130bn¥145bn+11.5%
営業利益¥5.6bn¥6.5bn+16.1%
経常利益¥4.9bn¥5.8bn+18.3%
純利益(親会社株主に帰属)¥4.5bn¥5.2bn+15.6%
1株当たり利益¥56.55¥65.35-

タムラ製作所は今回の上方修正の要因として、AIデータセンター向け製品の需要が引き続き堅調であること、産業機器需要の回復、電子化学実装事業における価格改定の進展という3点を挙げた。同社は第1四半期の業績を踏まえ、需要動向と収益性の改善を慎重に見極めた上で、各段階の売上高・利益がいずれも当初の想定を上回ると判断したとしている。

今回の修正幅は、最近の業績と比べても大きい。2026年3月期のタムラ製作所は、売上高1236億円、営業利益52.9億円を計上したものの、親会社株主に帰属する純損失は13.9億円だった。新たな営業利益目標である65億円は、同年度の実績を上回るだけでなく、2018年3月期に記録した過去最高益54億円を大幅に超える水準になるという。

今回の発表は業績予想の修正であり、確定した決算結果ではない。提供された抜粋には、売上高の150億円増加のうち、挙げられた3つの要因それぞれがどの程度寄与しているかや、事業別の内訳は示されていない。投資家が監査済みの実績を確認できるのは、2027年3月期の決算発表以降となる。