タムラ製作所(銘柄コード6768、東証プライム上場)は、トランス、コイル、電子化学実装材料を手掛ける東京上場企業で、2027年3月期の連結業績通期予想を上方修正した。今回の修正は、2026年8月5日に従来予想を維持すると表明してからわずか3週間後のもので、この予想数値は5月11日の初回公表以来変わっていなかった。
予想はすべての項目で上方修正された。売上高予想は1300億円から1450億円へ11.5%増加した。営業利益予想は56億円から65億円へ16.1%増加した。経常利益予想は49億円から58億円へ18.3%増加し、親会社株主に帰属する純利益予想は45億円から52億円へ15.6%増加した。1株当たり利益(EPS)予想は56円55銭から65円35銭に上昇した。
| 指標 | 修正前予想 | 修正後予想 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥130bn | ¥145bn | +11.5% |
| 営業利益 | ¥5.6bn | ¥6.5bn | +16.1% |
| 経常利益 | ¥4.9bn | ¥5.8bn | +18.3% |
| 純利益(親会社株主に帰属) | ¥4.5bn | ¥5.2bn | +15.6% |
| 1株当たり利益 | ¥56.55 | ¥65.35 | - |
タムラ製作所は今回の上方修正の要因として、AIデータセンター向け製品の需要が引き続き堅調であること、産業機器需要の回復、電子化学実装事業における価格改定の進展という3点を挙げた。同社は第1四半期の業績を踏まえ、需要動向と収益性の改善を慎重に見極めた上で、各段階の売上高・利益がいずれも当初の想定を上回ると判断したとしている。
今回の修正幅は、最近の業績と比べても大きい。2026年3月期のタムラ製作所は、売上高1236億円、営業利益52.9億円を計上したものの、親会社株主に帰属する純損失は13.9億円だった。新たな営業利益目標である65億円は、同年度の実績を上回るだけでなく、2018年3月期に記録した過去最高益54億円を大幅に超える水準になるという。
今回の発表は業績予想の修正であり、確定した決算結果ではない。提供された抜粋には、売上高の150億円増加のうち、挙げられた3つの要因それぞれがどの程度寄与しているかや、事業別の内訳は示されていない。投資家が監査済みの実績を確認できるのは、2027年3月期の決算発表以降となる。
