東証グロース上場でメール配信サービスを運営するユミルリンク(4372)は、一部サーバシステムへの外部からの不正アクセスで個人情報が外部に持ち出されたと発表した。2026年10月19日付の第一報によると、同社が管理する5システムからメールアドレスを含む情報延べ約900万件が出力されたと試算している。
同社が説明する経緯
2026年10月16日(金)未明、同社の担当者が不正アクセスを確認した。同社によると、アクセス記録を確認した結果、攻撃者がプログラムの脆弱性を突き、サポート・品質管理担当者が保持するサービスへの認証情報を取得したほか、不正プログラムを設置してデータベースからデータを出力し、この担当者認証情報を用いて他のシステムへの認証を試みたことの4点が判明した。
同社によると、該当サーバを直ちにネットワークから切り離したほか、脆弱性修正プログラムを作成・適用し、他システムからサポート・品質管理担当者情報を削除した。
流出規模と把握の限界
ユミルリンクは計5システムで不正アクセスとデータの出力を確認した。約900万件という数字は同社が試算した延べ件数であり、重複を除いた個人の人数ではない。出力されたデータの詳細は現在も調査中としている。
対応状況と今後の課題
再発防止策として、同社は脆弱性のあるプログラムの修正対応、担当者の認証情報の削除、不正プログラムの検知体制の整備を挙げている。捜査機関への届出も済ませており、今後は外部専門家の協力のもとで詳細調査を進めるとしている。新たな事実が判明した時点で改めて報告する方針だ。
財務面の影響について、ユミルリンクは2026年12月期業績への影響を現在精査中とし、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとしている。今回の報告では、影響を受けた顧客やエンドユーザーの数、個人への通知を開始したかどうかは明らかにされていない。同社は専用の問い合わせ窓口(電話03-6820-0088、平日9時〜20時)およびメールアドレス([email protected])を設置した。
