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サーバーワークス、利益予想を27.1%上方修正 円安とパートナー向けインセンティブも寄与

サーバーワークスが営業利益予想を27.1%引き上げて16億6500万円、純利益予想を70.1%引き上げて15億3800万円に修正、AI関連需要のほか円安、クラウド事業者のパートナー向けインセンティブ、税金費用の減少も要因に挙げる

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月15日2分で読めるサーバーワークス4434
利益予想引き上げの複数の要因を示す、サーバーラックと円建て元帳を結ぶ図案化した階段状の棒グラフ

サーバーワークス(4434)は10月15日、2027年2月期の通期予想を上方修正した。営業利益は13億1000万円から16億6500万円へ27.1%引き上げた。親会社株主に帰属する純利益はさらに大きく、9億400万円から15億3800万円へ70.1%増える。売上高予想は471億8400万円から519億9500万円へ10.2%上積みする。

会社が挙げる要因

同社は、AIモデルの進化でクラウド基盤の重要性が高まり、AI関連の引き合いが増えたと説明している。為替も要因に挙げた。リセール売上の前提為替レートは1ドル=150円22銭だったが、上期の実績平均は160円48銭と約10円の円安だった。これらは同社の業績予想上の前提と実績期間のレートであり、現在の相場ではない。

営業利益は需要だけではない

利益面でサーバーワークスは、前期の不採算プロジェクトの影響の収束と、AWSとGoogle Cloudが一定の条件の下で販売パートナーに提供するインセンティブの拡大を挙げる。上期の営業利益は9億2400万円で、前年同期は9000万円だった。決算説明資料によると、円安が売上高を14億1200万円、売上総利益を1億1700万円押し上げ、前年同期にあった5億2000万円の不採算案件の影響は解消した。子会社G-genのパートナー向けファンドの金額は開示していない。会社側はファンドの金額や時期は年度により変わるとして、確定的な見通しは示していない。為替が1円動くと、年間の売上高は約2億7600万円、営業利益は約2300万円変動するという。

純利益は税効果を含む

純利益の修正率が70.1%と大きいのは、連結子会社の業績回復に伴い繰延税金資産を計上することで、税金費用が大幅に減る見通しのためだ。このため、クラウド需要を測る指標にはなりにくい。上期の純利益は8億600万円で、前年同期は9億300万円の赤字だった。前年同期には、のれん一括償却7億4200万円、税効果の影響1億4300万円、不正利用損失1億円があり、いずれも解消した。

下期

新たな予想から逆算すると、下期の営業利益は上期を下回る。会社は想定Q&Aで、期末に見込む一時的な費用、上期に入社した人員の人件費が下期は半期分丸ごと発生すること、アカウント獲得に向けた戦略的な価格提案の継続を挙げている。下期の売上高は上期を上回る見込みだ。