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リログループ、シンガポールの駐在員向け医療企業の株式90%を16.2億円で取得

リログループは、日本人駐在員向けにヘルスケアサービスを展開するシンガポールのATIV Medicalの株式90%を16億2000万円で取得する。海外赴任支援事業からの送客を見込んでおり、株式譲渡は10月30日の予定で、業績への影響は精査中としている。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月20日2分で読めるリログループ8876
駐在員の赴任支援から医療サービスへの送客を表した、引っ越し用の段ボール箱とスーツケースがクリニックの受付カウンターへとルート線で結ばれているイラスト。

リログループ(東証プライム:8876)は、東南アジア各国で日本人駐在員や旅行客向けにヘルスケアサービスを提供するシンガポールの企業グループ、ATIV Medical Pte. Ltd.の株式の90.0%を取得することで合意した。株式取得に関する開示資料によると、リログループは2026年10月20日に取得を決定し、同日付で契約を締結した。

取得価額と日程

リログループは16億2000万円で2億4291万株を取得する。また、アドバイザリー費用などを概算で6000万円見込んでおり、取得価額の合計は概算で16億8000万円となる。株式譲渡実行日は2026年10月30日の予定で、取引はまだ完了していない。リログループは異動前にATIV Medicalの株式を保有しておらず、開示資料によると両社間に資本関係、人的関係、取引関係はない。

株式は法人株主2社と個人株主3名から取得する。筆頭株主は持株比率40.1%のSEKAISHAで、東京都内のもう1社が39.1%で続く。

買収対象の概要

ATIV Medicalは2022年にシンガポールで設立された。2026年3月期の連結売上高は1096万5919シンガポールドルと、前期の800万3355シンガポールドルから増加し、連結営業利益は前期の99万3413シンガポールドルに対し145万8813シンガポールドルだった。親会社株主に帰属する当期純利益は115万4139シンガポールドルだった。

戦略上の狙い

リログループは、赴任先での医療機関選びに不安を抱える社員に対し、日本を出発する前の段階からATIV Medicalの医療サービスを提供できるとしている。これにより、「赴任前から現地生活まで」を網羅する一連のバリューチェーンを構築できるという。同社は、海外赴任支援事業を起点としたATIV Medicalへの高い送客効果を見込んでいる。

こうしたシナジーは見込み段階にとどまる。リログループは、本件が連結業績に与える影響は業績向上に資するとみているものの現在精査中であり、今後公表すべき事項が生じた場合は速やかに開示するとしている。