ファーマフーズ(2929)の新たな中期経営計画には、前の計画にはなかった買収の完了という実績が既にある。取締役会は10月16日、「1Kプロジェクト - SPRING戦略 -」と名付けた3カ年計画を策定した。対象は2027年7月期、2028年7月期、2029年7月期。
既に完了していること
前の中期経営計画は、売上高1000億円の目標に届かなかった。同社の総括によると、売上高は2021年の468億円から2026年に632億円へ増えたが、700億円を超えられず、期間中に取り組んだM&Aは成立しなかった。
適時開示資料によると、国内の病院食・介護食の供給会社について株式取得契約を締結した。スライド資料は株式の100%を取得する契約と説明し、対象会社が10月6日にファーマフーズグループに加わったとしている。対象会社の2026年3月期の売上高は94億7500万円で、病院、介護施設、学校・企業向け給食、外食、中食の各チャネルに販売している。ファブレスのため、大規模な設備投資は不要という。取得価額は適時開示資料に記載がない。ファーマフーズは、対象会社の魚のたんぱく質(フィッシュプロテイン)製品と自社の機能性素材を組み合わせ、「メディカルフード」の商品ラインを作る考えだ。詳しくはTokyo Briefの過去の記事。
まだ目標の段階にあるもの
2029年7月期について、適時開示資料は売上高720億円、営業利益41億円、営業キャッシュ・フロー34億円、1株当たり利益111円を目標に掲げる。スライド資料では同期の営業利益は44億円、営業利益率は6.1%となっており、2つの数値は一致しない。売上高目標のうち買収が担う分については、適時開示資料に記載がない。
出発点となる2026年7月期は、売上高632億円、営業利益26億円で、営業キャッシュ・フローは11億8000万円のマイナスだった。スライド資料が示す途中年度の売上高目標は670億円、690億円、720億円。同社は売上高1000億円を引き続き目指すとしているが、時期は示していない。
