本文へ移動

金融プロフェッショナル向けに、日本の市場・ビジネス情報を平日夕方に配信。

無料登録
Tokyo BriefTokyo Brief 日本語版日本のビジネスニュースを、夕方に総まとめ。

記事

大林組、NZ太陽光に7400万NZドル出資へ 開発に応じ段階投資

大林組の取締役会はLightyears系のLYOC1の株式90%取得を決議した。規制当局の承認などの条件充足と太陽光発電案件のマイルストーン達成に応じ、総額7400万ニュージーランドドルを段階的に出資する。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月22日2分で読める大林組1802
変電所の脇の丘陵地に並ぶ太陽光パネルと、持株会社の出資連鎖を表す積み重なったブロック。

大林組(1802)は2026年10月22日の取締役会で、Lightyears Energy Limitedが設立したニュージーランドの資産保有会社LYOC1 Limitedの株式90%を取得し、同社を通じて太陽光発電案件に段階的に出資することを決議した。

7400万ニュージーランドドルの内訳

開示資料は取得価額を7400万ニュージーランドドル(同社試算で約66億円)としている。注記によると、LYOC1株式自体の取得価額は1ニュージーランドドルで、7400万ニュージーランドドルは段階的な出資が完了した後の大林組の出資総額にあたる。出資は一括ではなく、各案件のプロジェクト会社における開発マイルストーンの達成に応じて実施される。対象案件には稼働済みのものも含まれており、開発案件を通じた将来的な成長に加え、早期の収益貢献を見込むとしている。

スキームと日程

株式取得は、大林組のシンガポール完全子会社OCE Investment Pte. Ltd.と、2026年11月30日に新設予定のニュージーランドの持株会社OCE Investment New Zealand 1 Limitedを通じて実施する。取得後のLYOC1の持株比率は、同持株会社が90%、Lightyears Energyが10%となる予定。大林組はLYOC1に取締役3人を任命する予定だ。

Lightyears Group Limitedとの取引実行契約は2026年11月30日に締結する予定。行政当局の承認など契約に定められた条件が満たされた後、2027年度にかけて段階的に出資を実行する。開示資料には発電容量や案件の一覧は記載されていない。

ニュージーランド太陽光事業への参入理由

大林組はすでにニュージーランドで、関連会社のEastland Generationを通じて地熱発電所や小水力発電所を運営している。同国の太陽光発電を今後5年間で最も高い成長が見込まれる電源分野の一つと位置付け、現地の開発・運営事業者であるLightyearsを相互に補完できるパートナーと評価している。2027年3月期の連結業績への影響は現在精査中としている。