東証上場の圧力計測機器メーカー、長野計器(7715)は2027年3月期の営業利益予想を、5月13日に公表した68億円から100億円へ引き上げた。取締役会は10月23日にこの修正を承認した。
修正後の予想値
通期の売上高予想は従来の675億円から10.5%増の746億円に引き上げた。営業利益は前回予想比で47.1%増となる。これは前期実績ではなく前回予想との比較だ。同社が参考値として示す2026年3月期の実績は、売上高676億9000万円、営業利益69億8000万円となっている。
経常利益予想は102億円、親会社株主に帰属する当期純利益予想は71億円(1株当たり375円81銭)とした。前回予想はそれぞれ64億円、43億円だった。
9月30日までの6カ月間(上期)の予想も修正した。上期の営業利益予想は従来の32億円から45億円に、売上高予想は332億円から360億円にそれぞれ引き上げた。
経営陣が挙げる修正要因
長野計器は上方修正の要因として上期の動向を挙げている。圧力計事業では、産業機械・プロセス業界向けの需要が堅調に推移したほか、半導体業界向け製品の需要が旺盛だった。これに連動して空圧機器メーカーからの需要も増加したとしている。
圧力センサ事業では、世界的に半導体関連投資が活況を呈するなか、ファシリティ(工場付帯設備)用途の需要が大幅に増加したという。圧力センサを中心に販売が好調だったことから、利益が前回予想を上回る見通しになったと説明している。通期の上方修正も同様の理由によるものだ。
開示情報の限界
今回の開示資料には、セグメント別の内訳やセンサ事業の寄与額は記載されていない。また同社は、経済情勢や業界の市場環境、原材料価格、為替相場の動向によって実際の業績は大きく異なる場合があると注意を促している。
需要要因の説明は、1社のサプライヤーの受注に関する経営陣自身の見解だ。半導体サイクル全体を示す指標ではない。