無印良品を展開する良品計画(7453)の2026年8月期の営業利益は1034億円となり、初めて1000億円を超えた。営業収益は9236億円だった。営業利益は前期の738億円から40.1%増え、営業収益は17.7%増加した。営業利益率は9.4%から11.2%に上昇した。
営業利益の内訳
同社は海外の売上拡大と円安、店舗数の増加を挙げている。生産の内製化による原価低減と値下げの抑制で、営業総利益率は改善した。全セグメントが伸びたが、東アジアと東南アジア・オセアニアの伸びが最も大きかった。
| セグメント | 営業収益 | 営業収益の増減 | セグメント利益 | 利益の増減 |
|---|---|---|---|---|
| 国内 | 5110億円 | +8.7% | 634億円 | +21.6% |
| 東アジア | 2938億円 | +32.2% | 617億円 | +44.2% |
| 東南アジア・オセアニア | 665億円 | +32.8% | 92億円 | +64.1% |
| 欧米 | 523億円 | +24.1% | 81億円 | +17.0% |
期末の無印良品の店舗数はライセンス店を含め1486店。国内が723店(出店50、閉鎖10)、海外が763店(出店71、閉鎖37)だった。同社は北米で出店を再開したと説明した。欧米では2027年8月期に出店を予定する旗艦店に関する経費が先行したが、セグメント利益は増益だった。
純利益の中身
親会社株主に帰属する純利益は50.3%増の764億円で、営業利益の伸びを上回った。同社は、営業利益の増加に加え、為替差益、政策保有株式の売却益、在外子会社で将来の課税所得の見込みに基づき繰延税金資産を計上したことが増益につながったと説明した。損益計算書では、営業外収益に為替差益32億円、特別利益に投資有価証券売却益24億円を計上し、法人税等調整額は61億円のマイナスだった。説明文は繰延税金資産の金額を示していない。
業績予想のギャップ
2027年8月期について、同社は営業収益1兆140億円(9.8%増)、営業利益1140億円(10.2%増)、経常利益1110億円(6.0%増)、純利益730億円(4.5%減)を見込む。営業収益と営業利益は4期連続で過去最高を更新する見通し。
経営陣は、円相場や原材料価格の上昇、欧米での先行投資が営業利益の押し下げ要因になるとみる一方、生産の内製化による原価低減や海外売上比率の上昇で相殺されるとしている。純利益の減少は、当期の一過性利益の反動によるものと説明した。また、地政学情勢の不安定化や物価上昇、燃料・原材料の供給を巡る不確実性を挙げ、実際の業績は予想と大きく異なる可能性があるとしている。
配当
取締役会は10月14日、期末配当を1株22円とする議案を11月23日の株主総会に付議することを決議した。4月10日公表の予想は16円だった。年間配当は38円となり、従来予想の32円を上回る。同社は2025年9月1日付で1株を2株に株式分割したため、前期の配当50円を25円に換算しており、増配幅は13円となる。期末配当の総額は122億円で、効力発生日は11月24日。来期も年間38円を予想しており、内訳は19円と19円。決算短信は監査を受けていない。
