森六(4249)は2026年10月23日の取締役会で、広州の自動車部品子会社の全持分を香港の持株会社に譲渡することを決議し、同日付で両社は譲渡契約を締結した。譲渡は2026年12月中旬を予定しており、合意には達したものの手続きは完了していない。同子会社は特定子会社に該当するため、森六は関東財務局に臨時報告書を提出した。
会社側の説明
森六は理由として、電動化の進展や消費者ニーズの多様化、現地自動車メーカーとの競争激化など、中国自動車市場の変化を挙げている。生産効率の改善や固定費の適正化に取り組んできたが、中国拠点の最適化と経営資源の集中がグループ価値の向上につながると判断したという。中国事業の再編を示したもので、中国からの撤退を表明したわけではない。
対象子会社の概要
対象子会社は間接保有の100%子会社で、森六は同社からロイヤリティを受け取るほか、製品の売買も行っている。譲渡後の持分割合は0%となる。売上高は2023年の4億589万元(80億5000万円)に対し、2025年は2億3405万元(48億7000万円)だった。損益は2023年に20億9000万円、2024年に15億円の最終赤字を計上した後、2025年は1094万元(2億2700万円)の純利益となった。
未公表の条件
譲渡価額は譲渡契約上の守秘義務を理由に非公表としている。2027年3月期の連結業績への影響は精査中で、今後開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとしている。開示内容は子会社1社の持分譲渡に関するもので、工場の閉鎖には触れていない。
